ワールドヘルスレポート
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最新記事
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2026年6月号記事 vol.265 話せる言語数が多いほど脳年齢は若い?言語を学ぶことには思わぬメリットがあるかもしれません。新たな研究で、複数の言語を話す人は、1つの言語しか話さない人と比べてAIで推定された脳年齢が若い可能性があることが示唆されました。バスク認知・脳・言語センター(スペイン)の副科学ディレクターであるLucia Amoruso氏らによるこの研究結果は、欧州神経科学会連合フォーラム(FENS Forum 2026、7月6~10日、スペイン・バルセロナ)で発表されました。Amoruso氏は、「簡単に言えば、話せる言語数が多い人ほど、脳年齢が実年齢より若い傾向が見られた」と述べています。 この研究でAmoruso氏らは、728人の成人の脳磁図(MEG)データを用いてAIを学習させ、安静時の脳の結合性から脳年齢を推定する「脳老化時計」を作成しました。MEGは脳の神経細胞の電気的活動に伴い生じる微弱な磁場を測定し、脳活動を画像化する技術です。その上で […]
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2026年5月号記事 vol.264 高い心肺フィットネス、心房細動リスク上回る健康効果若い男性では、心肺フィットネスレベルが高いほど心房細動(AF)リスクが上昇するとされてきたが、そのリスクは従来考えられていたほど大きくない可能性があるようです。112万人超のスウェーデン人男性を対象とした新たな研究で、心肺フィットネスレベルが高い男性ではAFリスクの上昇が認められたものの、AF以外の心血管疾患(CVD)リスクの低下はAFリスクの上昇を上回ることが示されました。研究グループは、「今回の研究は、高い心肺フィットネスレベルやレースへの参加が心血管の健康に大きなリスクをもたらすとする見方について、より慎重な解釈が必要であることを示している」と述べています。ウプサラ大学(スウェーデン)のMarcel Ballin氏らによるこの研究の詳細は、「Circulation」に5月21日掲載されました。 この研究でBallin氏らは、1972~1995年に徴兵検査を受け、心肺フィットネス検査を […]
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2026年4月号記事 vol.263 人は退屈に思われる雑談でも実は楽しんでいるエレベーターでの何気ない雑談、長い行列に並んでいるときの会話、あるいは自分には全く興味のない話題を中心としたやり取りなどをした経験は、誰にでもあるでしょう。一見すると、このような退屈な話題について話すことに意味はないように思えるかもしれません。しかし、新たな研究で、人々はそのような会話を意外に楽しんでいることが明らかにされました。米ミシガン大学のElizabeth Trinh氏らによるこの研究の詳細は、「Journal of Personality and Social Psychology」に4月13日掲載されました。 この研究では、1,800人の参加者を対象に、9つの実験を通じて、退屈な会話に対する予想と実体験を比較しました。参加者には、本人が「退屈」と感じる話題についての会話をどの程度楽しめるかを予測してもらいました。話題は、第一次世界大戦や第二次世界大戦、ノンフィクション書籍、株式 […]
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2026年3月号記事 vol.262 マルチビタミン・ミネラルが生物学的老化の進行をわずかに抑制か毎日マルチビタミン・ミネラル(MVM)を摂取することで得られる健康への効果は、老化の進み方にも及ぶ可能性があるようです。新たな研究において、MVMを2年間摂取した高齢者では、生物学的老化における「wear and tear(体や遺伝子に蓄積していく摩耗や損耗)」の進行が遅くなる傾向が認められました。この効果は、研究開始時点ですでに老化が加速していた高齢者において顕著だったといいます。米マス・ジェネラル・ブリガムで予防医学部門副部長を務めるHoward Sesso氏らによるこの研究の詳細は、「Nature Medicine」に3月9日掲載されました。 Sesso氏は、「現在、人々の関心は、単に長生きすることだけではなく、より良く生きることにも向けられている。MVMの摂取に生物学的老化の指標と関連する利益があることを示した本研究結果は、非常に興味深い。また、より健康で質の高い老化に寄与する、身 […]
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2026年2月号記事 vol.261 生涯学習は認知症リスクの低下と関連米国の実業家であるヘンリー・フォード(Henry Ford)氏はかつて、「20歳であろうと80歳であろうと、学ぶことをやめた人は老いている。学び続ける人はいつまでも若い」と述べていますが、この言葉には確かな根拠があるようです。生涯にわたり学習を続ける人は、アルツハイマー病(AD)のリスクが低く、脳の老化も緩やかになることが、新たな研究で明らかにされました。米ラッシュ大学医療センター精神科・行動科学分野のAndrea Zammit氏らによるこの研究の詳細は、「Neurology」に2月11日掲載されました。 Zammit氏は、「われわれの研究では、幼少期から高齢期までの間の知的好奇心をかき立てる活動や環境に着目した。今回の結果は、高齢期の認知機能が、生涯を通じて知的に刺激的な環境に触れてきたかどうかに大きく影響されることを示唆している」と話しています。 この研究では、認知症のない平均79.6 […]
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2026年1月号記事 vol.260 体内時計の乱れが認知症リスクの上昇に関連概日リズムの乱れは認知症の初期兆候である可能性が新たな研究で示されました。概日リズムの相対振幅(最も活動的な時間帯と最も活動が少ない時間帯の差)が低く、リズムの断片化が進んでいることは、認知症リスクの上昇につながることが明らかになったといいます。米テキサス大学サウスウェスタン医療センター疫学・内科学分野のWendy Wang氏らによるこの研究の詳細は、「Neurology」に12月29日掲載されました。 Wang氏は、「概日リズムの変化は加齢に伴い起こる。また、概日リズムの乱れは、認知症のような神経変性疾患のリスク因子になり得ることを示すエビデンスがある。今回の研究で、休息・活動リズムのメリハリが弱く、断片化している人や、1日の遅い時間に活動量がピークに達する人では、認知症リスクの高いことが明らかになった」とニュースリリースの中で述べています。 体内時計とも呼ばれる概日リズムは、24時間周 […]
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2025年12月号記事 vol.259 規則正しい就寝習慣が血圧に驚くべき効果毎晩、同じ時刻に就寝することで血圧を改善できる可能性のあることが、新たな研究で示されました。就寝時間が不規則な人が、毎晩同じ時間に就寝することを2週間続けただけで、運動量の増加や塩分摂取量の削減と同等の降圧効果を得ることができたといいます。米オレゴン健康科学大学(OHSU)産業保健学准教授のSaurabh Thosar氏らによるこの研究結果は、「Sleep Advances」に11月17日掲載されました。研究グループは、「これは、多くの高血圧患者の血圧をコントロールするための、単純だがリスクの低い補助的な戦略になるかもしれない」と述べています。 この研究では、高血圧を有する11人の成人(男性4人、平均年齢53歳)を対象に、まずベースラインとして、1週間にわたり活動量計で就寝時間や睡眠パターンを記録するとともに、24時間の自由行動下血圧を測定しました。次に、試験参加者には2週間にわたり同じ時 […]