掲載8 食後高血糖で始まる糖尿病
主食の穀類は低GI(血糖値の上昇が低い)ものを
血糖値が、持続的に高値を示す状態が糖尿病です。しかし中高年で発病してくる糖尿病は、いきなり高血糖になるということはありません。経過は極めて緩慢で食後の高血糖から始まります。
食後血糖値の上昇の程度を的確にみるためには、「75g経口ブドウ糖負荷試験」が最適です。血糖値をみるポイントは、2時間値が140mg/dlを越えているかどうかです。この際尿糖は陽性になります。この点を日常生活の中で明らかにすることが、糖尿病を早期に気付き本格的な糖尿病への進行を防止する上で欠かせない情報になります。
そこでお勧めなのが0~2000mg/dlが定量でき、その成績がデジタル表示されるKKタニタが開発した「デジタル尿糖計」の活用です。これなら痛みも無く、いつでも、誰にでも出来て便利です。
特に肥満を伴った糖尿病の予備軍にはぜひこれを取り入れ、本格的な糖尿病への移行を予防するようにしたいものです。
なお食後血糖値の急上昇を抑えるための食事のポイントは、主食として摂る穀類を可能な限り低グライセミックインデックス(低GI食=血糖値の上昇が低い食品)なものにすることをお勧めします。