製品紹介

NKCPの作用と安全性

ナットウ菌が分泌産生する血栓溶解酵素は数種類知られていますが、その一つであるバチロペプチダーゼFがNKCPの主成分です。これまでバチロペプチダーゼFには、①抗凝固作用、②血液粘度低下作用、③血栓溶解作用の3つ機能が確認されています。
また、長い食経験に基づく納豆を原料としており、開発当初から安全性を重要視し様々な試験でその安全性が確認されています。

NKCPの働き

人間の体内には、毛細血管も含めると10万km(地球2周半)の血管が張り巡らされ、心臓を出た血液は休むことなく身体を流れ続け、隅々まで酸素と栄養を送り続けたり、老廃物を回収したりと様々な役割を果たしています。

血液循環の働き

しかし現代社会における肥満、運動不足、コレステロールの多い食生活などが続くと、動脈硬化で血管が狭くなるため血流が悪化し、それによって血栓ができやすくなってしまいます。
バチロペプチダーゼFを含有するNKCPは、①抗凝固作用、②血液粘度低下作用、③血栓溶解作用のトリプルファンクションで血栓症(脳梗塞や心筋梗塞など)の予防に役立ちます。

NKCPの作用機序

血液の凝固・線溶系は多数の因子の相互作用による複雑な反応から成り立っており、一つの因子を活性化しても凝固・線溶系のバランスが崩れないような仕組みが備わっています。しかし、何らかの原因によりそのバランスが崩れると、血栓ができやすくなったり溶けにくくなることがあります。また、一度崩れたバランスを元にもどすことは容易ではありません。

NKCPは血栓形成を抑制し、血液粘度の上昇を抑制することで、固まりやすくなった血液を適切な状態に維持し、血液がからだの隅々まで流れる手助けをします。

NKCPの血管に対する効果

科学的エビデンス

①抗凝固作用

NKCPには血液を固まりにくくする作用があります。

②血液粘度低下作用

NKCPには血液の粘度を下げる作用があります。

③血栓溶解作用

NKCPには、形成されてしまった血栓を溶かす働きがあります。

④NKCPによる諸症状の緩和

NKCPの「抗凝固作用」「血液粘度低下作用」「血栓溶解作用」は、様々な症状の緩和に役立っています。

製造方法

バチロペプチダーゼFを効率よく産生する条件でナットウ菌を液体培養し、この培養液からナットウ菌および不要物の除去を行い、凍結乾燥して粉末化します。さらに、酵素活性およびタンパク量が一定になるよう調製し、規格設定しています。

製造方法

規格と安全性

摂取量の目安

1日当たりの摂取量の目安はヒトを対象とした効果確認試験と過剰摂取試験の結果から125~500mgを推奨します。

安全性

急性毒性 (ラット) LD50>5,000 mg/kg
反復投与毒性 (ラット) NOAEL (90日間)
雄>1,325 mg/kg/日
雌>1,541 mg/kg/日
変異原性 陰性(±代謝活性化)
抗原性(モルモット) 能動的全身性アナフィラキシー反応 (ASA) 及び受動的皮膚アナフィラキシー反応 (PCA) について陰性
止血時間に対する影響 (ラット) ラットにNKCPを300 mg/kgで経口投与し、1時間後に尾先切開したときの止血時間を測定した。
その結果、NKCP投与による止血時間の延長は認められなかった。
ワーファリンとの
相互作用 (ラット)
ワーファリンを投与した血液凝固遅延ラットに、in situ loop法により十二指腸内にNKCP 250 mg/kgを投与し、6時間後に採血して凝固能を測定した。
その結果、ワーファリン投与群の凝固時間は対照群に比べて有意に延長したが、ワーファリン+NKCP投与群では、ワーファリン投与群と比較して、さらなる凝固延長はみられなかった。
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