生活習慣病患者の血圧に対するナットウ菌培養エキス食品の効果

         

Masahito Hitosugi et al.

本研究では、NKCPが生活習慣病患者の血圧に与える影響を検討しました。

本生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)で定期的に通院する患者20人を被験者としました。被験者を2群に分けNKCPを250mg/日、もしくは他社製のナットウ菌培養エキス食品(対照群)の 2 種類の試験食品のいずれかを4週間投与し、4週間の休薬期間をおいた後に、先にNKCPを摂取した群には他社製食品を、他社製食品を摂取した群にはNKCPを4週間投与しました。食品の投与前と投与後に、座位で標準血圧計を用いて右腕の血圧も測定し、3回測定した平均値を記録しました。

        

その結果、4週間のNKCP投与によって、収縮期血圧の平均値が130.9mmHgから120.5mmHg、拡張期血圧の平均値が72.9mmHgから68.6mmHgにそれぞれ有意に低下しました。一方、対照群では収縮期および拡張期血圧のいずれにおいても有意な変化は認められませんでした。(図)

本研究の結果から、NKCPは、すでに治療を受けている生活習慣病患者に対しても、付加的に血圧降下効果を発揮することが明らかになりました。また、過去の研究でNKCPが血圧に与える効果は、in vitro試験で確認されている血液流動性の改善によるものと考えられます。



NKCPもしくはプラセボ(ナットウ菌培養エキス食品)の投与開始前と4週間後の血圧の変化


垂直線は±標準誤差(n=20)、統計学的有意差は*p<0.05、**p<0.01


本編は論文掲載のデータを一部改変しております。