ヒト血液を用いたNKCPの抗凝固作用

         

第54回レオロジー検討会2006 独協医科大学 法医学教室

インフォームド・コンセントを得た健常ボランティアから採血した静脈血3mLに対象物質30μL添加し転倒混和後、37℃で250秒間加温し、その遠心上清についてラテックス免疫測定装置により、血栓形成程度を示すフィブリンモノマー(FM)を測定しました。
その結果、対照とした生理食塩水添加時のFM値は、160±29.3μg/mL、ヘパリンナトリウム添加(0.5IU/mL)では6.0±1.1μg/mLでした。 NKCPは、最終濃度0.005mg/mLから用量依存的なFMの減少がみられ、0.05mg/mLでFM値は低い値を示し、その後NKCPの濃度の増加に伴うFMの減少は見られませんでした。