研究開発の現場から

研究開発部長 猪狩 直樹
発酵技術の応用で新たな開発に挑戦
エビデンス重視の姿勢で取り組む
当社は、独自の特徴ある健康補助食品を開発し、エビデンスの蓄積に長年取り組んでまいりました。その結果、当社製品は国内外で高い評価をいただき、現在ではアジア、ヨーロッパ、アメリカをはじめ世界50か国で販売実績を構築しています。社員一丸となり、皆で協力して作ったものが、世界中で利用され、人々の健康のお役に立っていると思うと、とても感慨深いものがあります。
新興諸国の発展は驚くほど早く、日本に追いつくほどの勢いですが、それに伴い、多くの国で糖尿病や肥満、高血圧などの疾患が急増しています。当社が得意とする発酵技術を応用し、そうした疾患に効果のある健康補助食品を開発できれば、日本をはじめとする世界中の多くの方々に喜んでいただけると考えています。
新しいものの開発には、皆の協力と柔軟で自由な発想がかかせません。当然、開発には大きなリスクが伴います。しかし、それでもチャレンジしなければ、新しい扉を開くことはできません。皆で、試行錯誤しながら悩み、議論しながら解決策を見出していくこと、チャレンジしていくことを大切にして職務を遂行してゆく所存です。

研究開発部研究課課長 朱霞
品質の高い安全な素材作りを
入社以来、一貫して研究の現場に従事し、健康補助食品の生理活性、機能性成分の単離・同定・定量などの研究を続けてきました。
入社当初は米ケフィランの研究に携わりました。お米を使って特殊な乳酸菌の培養に成功し、その乳酸菌がつくる粘質性多糖ケフィランの生理機能を解明し、酵素免疫測定法による定量分析法を確立しました。
エヌケイシーピーの研究には一生忘れられない思い出があります。ナットウといえばナットウキナーゼと言われていましたが、有効成分の中に他の物質もあるのではないかと分析・研究を進めて、バチロペプチダーゼFという物質をみつけました。さらにナットウ菌培養物からバチロペプチダーゼFを精製し、有効成分の定量方法を確立して、製品中のバチロペプチダーゼF含有量を測定するためのキットを開発しました。
研究においては、常にお客様の目線を忘れずに取り組むことを心掛けています。信頼される製品には研究データの裏付けが大変重要で、いつも責任の重大さを感じています。
これからも新しいことに挑戦し続けて、お客様に新しい高品質の健康補助食品を提供できるよう努力していきたいと思います。