今月のトピックス
■法医学Dr.健康情報
6)長生きするための血流改善
獨協医科大学法医学講座 准教授 一杉正仁 先生
◎日本では、近年平均寿命が伸び続けています。その一方で、平均健康寿命を延伸することが大きな課題となり、政府も対策を進めています。日本で介護が必要となる最大の原因は脳卒中であり、生活習慣病の予防を積極的に行うことは、健康寿命を延ばすためにとても大切です。
血流の改善によって、健康に長生きするための方法について考えます。
■ワールドヘルスレポート
米国立補完代替医療センター(NCCAM)、プロバイオティクスの研究を本格化
◎米国ではプロバイオティクスへの認知度が高まっています。しかしその一方、米食品医薬品局は、まだプロバイオティクス商品の健康表示を許可していません。そのため、幼児の下痢、過敏性腸症候群、耐抗生物質性細菌に対する効果などを中心として、本格的な効用の検証を始めました。世界的に急伸しているプロバイオティクスの市況について報告します。
■健康豆知識 健康の温故知新
45)健康と口腔の密接な関係
◎加齢がもたらす深刻な悩みの一つに歯の衰えがあります。歯が欠け、「咀嚼機能」が低下するようになると、疾病リスクが高まるとも言われています。2013年9月4日に女性就業支援センターで実施された、松下健二氏(独立行政法人国立長寿医療研究センター 口腔疾患研究部部長)の講演「働き世代から始める、健康寿命を延ばす口腔ケア」を元に、健康長寿と口腔ケアの関係、口腔内を清潔に保つことの大切さについてお話しします。
今月のメニュー
■大和薬品最新情報
◎Vitafoods Asiaに出展しました
■気になるからだ
◎第43回 知っておきたい「RSウィルス」
■大和薬品最新情報
◎Vitafoods Asiaに出展しました
大和薬品㈱は、2013年9月4日~5日までの日程で、香港では最大規模の展示会会場Asia World- Expo Hong Kong(香港)で開催された展示会“Vitafoods Asia”に出展しました。
“Vitafoods Asia”はAsia地域を対象とした栄養補助食品や機能性食品の展示会で、約200社が出展し、数千人の来場者を数えました。大和薬品は、日本の伝統食品に着目して開発されたオリジナル素材、BioBran、NKCP、Kefiranを紹介し、多くの来場者の方々に興味をお持ちいただきました。
“Vitafoods Asia”に出展するのは今回が初めてでしたが、特にNKCPとKefiranについて様々なお問合せをいただき、アジア市場においてまだ浸透が十分でない同商品を紹介させていただく良い機会となりました。
急速に発展を続けるASEAN地域においては、今後も引き続き市場の拡大が期待され、来年以降の参加も検討されるところです。大和薬品は、これからもASEAN地域での更なる展開を目指します。
【Vitafoods Asia】
http://www.vitafoodsasia.com/page.cfm/Link=1/t=m/goSection=1
■気になるからだ 知っておきたい「RSウィルス」
かぜのウィルスの一種、「RSウィルス」について聞いたことはありますか。
このウィルスは一般的なものですが、乳幼児にとっては注意が必要です。というのも、2歳までが最も感染しやすく、初めての感染や特定のグループの乳幼児では重症化しやすいからです。特定のグループとは、例えば「生後6カ月以内」「母親の胎内にいた期間が短い(37週未満)」「生まれつき心臓や呼吸器の病気がある」などです。
流行するのは秋から翌年春にかけてです。昨シーズンは過去最悪の流行となりました。今シーズンも8月時点で前年を上回るペースの患者数が報告され、大規模な流行が懸念されています。せきや鼻みずなど、かぜのような症状で始まりますが、気道の奥まで病気が波及して重症になっていくことが多いのがこの病気の特徴です。
インフルエンザには予防接種という手段がありますが、RSウィルスに対するワクチンはありません。まずは一般的な感染予防策を励行することが重要となります。つまり、手洗いの励行や人ごみを避けることなどです。前述のような重症化の可能性が高い乳幼児に対しては、RSウィルスに結合して、ウィルスが体内で増殖するのを防ぐ「抗体」という薬を注射することが認められています。シーズン中、毎月1回の注射を続けます。
今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。
今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。
次回の「e-健康かわら版」は11月11日頃配信予定です。