今月のトピックス
■光岡博士の乳酸菌のはなしシリーズ
2)乳児と大人の腸内細菌のちがい
東京大学名誉教授 光岡知足 先生
◎今回は、新生児として生まれてから乳児、幼児、大人、老人となる過程での腸内細菌叢の変化についてお話しします。
■ワールドヘルスレポート
米国で需要高まるアレルギー対策商品
◎近年、日本でもスーパーマーケットや健康食品専門店で見掛けることが多くなったアレルギー関連商品。今回は、米国におけるアレルギー対策商品の市況についてお話しします。
■健康豆知識 健康の温故知新
44)免疫のふしぎな仕組み
◎免疫は私たちの体を病気や感染症から守ってくれる強い味方ですが、その一方で、私たちの敵となって攻撃をすることもあります。今回は、8月11日(日)に日本科学未来館で開催された「免疫ふしぎ未来2013」より、免疫についての最新研究をご紹介します。
今月のメニュー
■気になるからだ
◎第42回 糖尿病の目標は「6・7・8」
■気になるからだ 糖尿病の目標は「6・7・8」
食生活の変化や運動不足、遺伝などにより、糖尿病の患者数が増えています。
血糖値の高い状態が長期間続くと、脳梗塞や心筋梗塞など、さまざまな合併症を引き起こします。
それを防ぐには、糖尿病になった時から、食事と運動に気をつけて血糖をコントロールし続けることです。血糖コントロールができていれば、健康な人と変わらない生活を送れますし、食事や運動に気をつけている分、他の生活習慣病を予防できるとも言えます。
コントロールの目安に使うのは、過去1~2カ月間の平均血糖値を反映する「HbA1c(ヘモグロビン エー ワンシー)」という血液検査です。正常は4.6~6.2%(NGSP値*注)ですが、糖尿病の人はどのくらいを目標にしたらよいのでしょうか。
実は、今年6月に目標が変わりました。それまでは一律の目標値でしたが、年齢、糖尿病になってからの期間、臓器の障害、低血糖の危険性などを考慮し、患者一人ひとりに応じて3段階から決めることになったのです。
具体的には、「血糖正常化を目指す際の目標」が6.0%未満、「合併症予防のための目標」が7.0%未満、「治療強化が困難な際の目標」が8.0%未満となりました。
どこを目標に治療を続けるか。医療従事者との二人三脚がより大切になりそうです。
注 HbA1cには2通りの表記法があります。従来のJDS値から現在はNGSP値という表記法に変更されました。JDS値(%)に0.4を加えるとNGSP値になります。
今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。
今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。
次回の「e-健康かわら版」は10月10日頃配信予定です。