Vol.19 2005年3月号

Vol.19 2005年3月号

ごあいさつ

こんにちは。大和薬品E-メールマガジン担当の本間です。
少しずつ日が長くなってまいりましたが、いかがおすごしでしょうか。
今月からは全5回シリーズで「気づいていますか?骨のSOS」をお届けします。
自覚症状に気づきにくい骨粗鬆症の予防にお役立ていただければ幸いです。
骨粗鬆症の予防には食事だけでなく日頃の運動も大切です。
私もウォーキングしながら春の訪れを楽しみたいと思います。

ホームページもぜひご覧ください。
【毎月更新】ドクターからの健康アドバイス
◎快眠を得るための4ヶ条
(日本生活習慣病予防協会 池田義雄先生)

◎環境要因による胃がん予防
(浜松医科大学 遠藤雄三先生)

今月のメニュー

■大和薬品(株)関連最新情報
◎第8回JACT大会2005にバイオブラン・NKCPを出展
◎ヨーロッパ各地で販促キャンペーンを開始
■健康お役立ち情報
【1】絶食療法について
【2】睡眠不足でもスーパーサイズ?
■連載シリーズ…….第1回 気づいてますか?骨のSOS (全5回)
■編集後記

■大和薬品(株)関連最新情報

◎第8回JACT大会2005に主要商品を出展。

第8回日本代替・相補・伝統医療連合会議(第8回JACT大会2005)が、2005年2月26日(土)~27日(日)福岡市で開催され、当社は、今回も主要商品である「バイオブラン」と「NKCP」を会場に出展展示しました。―21世紀の新しい医療「統合医療」を目指して―をテーマに掲げた今回の大会は、免疫学や心身療法と関連づけた統合医療についての講演や安全性・有効性と結びつけた健康食品の選び方についてのシンポジウムなど、時流に合った内容が展開され、参加者の関心を呼びました。
当社の商品についても、医療や研究に携わる多くの参加者から熱心な質問があるなど、商品や企業への期待がうかがえました。

◎ヨーロッパ各地で販促キャンペーンを開始

当社は、海外の販路拡大戦略の一環として、同社の現地法人DHD EUROPE(イギリス)を通じて、ヨーロッパ各地で主力製品である「BioBran」の販売促進キャンペーンを実施しています。
ヨーロッパ中部のクロアチアの首都ザグレブでは洗練されたデザインの屋外看板を設置、
市民の関心を集めています。引き続き、マスメディアなど他の媒体も活用してキャンペーンを展開していくとしています。
またヨーロッパ各地で2月からバイオブランのセミナーを開催。
2月にはドイツのフランクフルトで初回が開催され、ブッシュ大統領の訪独による交通規制にも関わらず90名ほどの参加がありました。
ドクター2名(Dr. Behrendt, Prof. Pfeifer)がバイオブランの研究成果について発表、オンコロジスト(腫瘍学者)、臨床医、患者を中心に活発な討論が行われ、盛会となりました。今後もドイツではバーデン・バーデン、シュトゥットガルト・ミュンヘンでもバイオブランセミナーが予定されています。
またクロアチア(3月)、スロバキア・チェコ(4月)、イタリア(9月)でも引き続きセミナーの開催が予定されています。
同社の「BioBran」は、すでに世界27カ国で販売されていますが、健康維持が万国共通の課題であることや製品の確かさなどから、各国で着実に販売実績を伸ばしています。同社としては、今後もそれぞれの国情やマーケットに合わせたセールスキャンペーンを適宜展開すると同時に、27カ国をさらに増やしていく方針であり、その手答えを感じている(二宮社長)、と世界戦略の意気込みを見せています。

 

■健康お役立ち情報

【1】絶食療法について

人々の心を癒す療法として、絶食療法もよく知られています。
これは、悟りを開くための手法として昔から伝わっている宗教の断食修行から生まれた療法で、断食という肉体的なストレスによって内部で眠ったままになっている自然治癒力を喚起し、精神状態を回復させるというものです。宗教と違って、医療における断食療法の場合は、入院が必要となります。
この療法は、40年近く前に東北大学付属病院産婦人科で開発されたもので、以来多くの医療機関でさまざまな基礎研究が続けられています。
断食療法では、患者は入院中個室で社会から閉ざされた生活が求められます。
テレビやラジオ、新聞といった情報手段や、電話も禁じられますし、面会も許されません。食と同時に社会生活も断つ、という厳しい条件のもとで、患者は必然的に自分自身と対峙し、洞察することになります。
心身ともに飢餓状態に陥った状況の中で、はじめて自分を冷静かつ客観的に見ることができ、抱えている苦しみの原因が理解できるようになるわけです。
この治療の専門家は、こうした苦しみの原因の自覚こそが自然治癒の根本になる、と指摘しています。
また、この療法は、治療の効果が退院後も持続するという特徴もあるそうです。
絶食療法による顕著な効果の一つが、脳の機能の変化だといわれます。
絶食期間や復食期間の間、脳波を見るとリラックスした状態を示すα波(アルファ波)が急増するという現実です。絶食によって、脳のメカニズムがいい方に変化するわけです。
昔から、満腹になれば頭が働かなくなるから試験のときなどは少食がいい、といわれるのも、こういった理由でしょうか。
絶食療法に限らず心を癒す療法で根本になるのは、何より患者が自分の置かれた状況を的確に理解することが重要であるということです。
そして、医師は患者の内面にある問題点を探り出して解決していく。治療は、医師任せではなく、自分自身でもその気になることが大切ということでしょうか。

【2】・・・海外統合医療ニュース 第13回

睡眠不足でもスーパーサイズ?

前回触れたファーストフードの他にも、肥満の意外な原因が日常生活に隠れているかもしれません。それは、「睡眠不足」です。
睡眠時間の減少と体重の増加とに相関があるという結果が1月に出ました。
同様の結果は日本人対象の研究でも得られています。
米国で18~91歳の924人を調査。肥満の度合いはBMIで判断しました(注:BMIとは体格指数=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)。22前後が標準とされる)。
すると、標準から過体重、そして肥満へと体重が増えるにつれて、睡眠時間が短くなっていったのです。
標準体重の人とそれ以外の人の睡眠時間の差は1日16分。
短く感じるでしょうが、1週間に直すと2時間近く、1年間ではおよそ100時間に広がることになります。
なぜそうなったのか、はっきりとした理由は分かっていません。
論文では、睡眠不足によって、食欲を抑制するホルモンが減少する(食べ過ぎにつながる)ことなどが考えられるとしています。
単純な事実として、起きている時間が長いということは、何かを食べるチャンスも増えているということもあるでしょう。
ともあれ、研究グループでは「一晩あと20分長く眠れば、BMIが低下するのではないか」とみています。
さあ、今日はちょっと早めに寝床につきますか。

出典 Archives of Internal Medicine vol.165,p25-30,2005

■連載シリーズ・・・第1回(全5回) 気づいてますか?骨のSOS
~骨粗鬆症の予防は寝たきりゼロへの第一歩~

【もくじ】
【1】 日本人の寝たきりの二大疾患は「脳卒中」・「骨折」
【2】 骨折を招く「骨粗鬆症」は自覚症状がないまま進行
【3】 骨粗鬆症予防のための栄養補給
【4】 カルシウムの吸収を助ける脂肪酸~γ-リノレン酸、EPAの組み合わせ
【5】 もっと詳しく・・・ガンマーリノレン酸とEPA

今回は【1】をお届けします。
【1】 日本人の寝たきりの二大疾患は「脳卒中」・「骨折」
日本における寝たきりの原因の半分は脳卒中と骨折が占めています。
脳卒中の主な原因は糖尿病、高血圧、高脂血症、心臓病などで、これらは若いときからの生活習慣が大きく影響を与えます。
一方、骨折の直接的な原因は転倒によるものが多いのですが、実際は脳卒中と同様、長年の生活習慣や加齢で骨からカルシウムが流出した結果、骨の内部が軽石やスポンジのようにスカスカになる「骨粗鬆症」により骨折しやすくなります。骨粗鬆症になると、とくに負担のかかりやすい太ももの骨の付け根(大腿骨頸部)や脊椎が骨折しやすくなります。
大腿骨頸部骨折は介護の必要な高齢者の約20%を占めるといわれています。大腿骨頸部骨折はもちろんのこと、脊椎の圧迫骨折も脊髄(脊椎の中を走る神経)を圧迫するために歩行障害などを引き起こし、「寝たきり」の大きな原因となっています。
(来月【2】へ続く)

■編集後記
今月の海外統合医療ニュース「睡眠不足でもスーパーサイズ?」は私自身ドキッとしました。睡眠が重要であると常日頃感じているのですが、気がつくと夜中12時をすぎていることが少なくありません。
30分早い睡眠を心がけたいと思います。
逆に昼間は眠くならないようにランチ控えめに気をつけたいと思います。

皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は4月8日配信予定です。
今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い申し上げます。

TOP