Vol.18 2005年2月号

Vol.18 2005年2月号

ごあいさつ

こんにちは。大和薬品E-メールマガジン担当の本間です。
寒い日が続いておりますが、いかがおすごしでしょうか。
近頃のマイブームは「生姜糖入り紅茶」です。
生姜糖は黒糖に生姜やごまが練りこまれたものがお気に入りです。
そのまま食べても美味しいですが、つい食べ過ぎそうなので、1日1個だけ熱い紅茶に入れて楽しんでおります。ぜひお試しください。

ホームページもぜひご覧ください。
【毎月更新】ドクターからの健康アドバイス
◎米国版・がん予防のための食生活14カ条
(日本生活習慣病予防協会 池田義雄先生)

◎大腸がんに対する防衛戦略
(浜松医科大学 遠藤雄三先生)

◎サプリメントはがん治療三種の神器に続く重要なもの
(メディカルスクエア赤坂院長 小澁 雅亮先生)

今月のメニュー

■大和薬品(株)関連最新情報
◎「統合医療展2005」に「バイオブラン」「NKCP」を出展
◎日本健康科学学会・20周年記念シンポジウムに出展
◎「第5回食のコミュニケーション会議」に参加しました
◎【予告】「健康博覧会2005」に出展します
■☆新素材”米ケフィラン”トピックス☆
■健康お役立ち情報
【1】物語療法(童話療法)について
【2】ハンバーガーで「スーパーサイズ」
■連載シリーズ…….第12回 メリット絶大―禁煙のすすめー(最終回)
■編集後記

■大和薬品(株)関連最新情報

◎「統合医療展2005」に「バイオブラン」「NKCP」を出展

「統合医療展2005」(主催:CMPジャパン株式会社)が2005年1月21日(金)・22日(土)、神奈川県・パシフィコ横浜で開催され、当社は、「バイオブラン」と「NKCP」を出展しました。
「科学と伝統を融合させる」をテーマに掲げた今回のイベントは、国内初の代替医療・予防医療の総合展示会(主催社)であり、統合医療に世界の熱い目が注がれていることから両日で7,500人を超える入場者となりました。
記念セミナーでは、アメリカでの統合医療情報や、統合医療、免疫療法におけるサプリメントの有効性など、最新の学術研究や臨床例などが発表され、参加者の関心を集めました。
当社が出展した「バイオブラン」については、医療機関での使用が増えて評判が高まっていることから多くの質問が寄せられました。
また、「NKCP」については、開発当初より期待と評判を集めた素材ですが、線溶作用だけでなく抗凝固作用を併せもつことが明らかになり、いままた新たに「第二世代のナットウキナーゼ」として注目されています。

 

◎日本健康科学学会・20周年記念シンポジウムに出展

1月22日(土)に東京・新宿の東京医科大学病院臨床講堂で開催された「日本健康科学学会・20周年記念シンポジウム」に、当社はブース出展し、「バイオブラン」「NKCP」を紹介しました。
この学会は,健康に関する学問領域の拡大と健康の概念の変化に対応するために1985年に設立されたもので、医師、看護師、栄養士、薬剤師、行政関係者、健康産業に従事する企業・団体・個人およそ800名で構成されており、当日も230名ほどの参加がありました。
当社が出展した商品については、このところ医療機関や海外での評判が高いことなどの影響もあり、多くの参加者の関心を集めました。
今回の20周年記念シンポジウムは、「安全で安心できるサプリメントを理解し、その適切な使用により、健康増進に寄与する社会環境づくりをめざして、世界的規模の視点から、保健と医療におけるサプリメントの最新事情、評価、活用に関するシンポジウムを開催し、サプリメントについての最新の研究動向などをわかりやすく青少年や社会人に普及すること」という本来の趣旨に則り、「世界的規模の視点からのサプリメントの理解と適切な使用~安全で安心できる食文化の浸透をめざして~」と題して開催されたもので、サプリメントの最新事情や評価と活用について多くの講演があり、活発な意見交換が行われました。

 

◎「第5回食のコミュニケーション会議」に参加しました。

1月30日(日)に東京・世田谷区民会館で開催された「第5回食のコミュニケーション会議」に、当社は前回に引き続き参加しました。
「食コミ」の略称で親しまれるこのイベントは、世田谷保健所を事務局として、区民の健康で豊かな生活づくりのために区民、大学、企業、NPO、世田谷区が協働して食を通じた健康づくりを推進するネットワークで、今回の催しもその一環として開催されたものです。
第5回目となる今回は、「つくる人、食べる人、もっとコミュニケーションを~あなたがつくる、世田谷のおいしい生活」をテーマに展開され、区内だけでなく各地からの参加者が集まり、食や農、これからの健康づくりについて活発な意見交換が行われました。
また展示会場も併設され、当社では主力商品である「バイオブラン」「NKCP」を出展したほか、(株)ヤクルトやカルピス(株)などの企業も出展し、ブース前には予想以上の熱心なお客様が多数詰め掛けました。
当社としては、このイベントについて地元で開催されることもあり、今後とも積極的に協力していきたいと考えております。

 

◎【予告】「健康博覧会2005」に出展します。

当社は3月16日から開催の健康博覧会に参加、「バイオブラン」「NKCP」「米ケフィラン」の展示を行います。
「NKCP」については17日(木)に最新情報の発表を予定しております。
「健康博覧会」は1983年以来、毎年春に開催される大規模健康産業展で、今回も約450社の企業展示が予定されています。

※健康博覧会は健康食品業者向け展示会となっております。ご了承ください。
お問合せは営業部TEL:03-5430-4153(平日9:00~17:30)までお願いします。

◇開催場所  東京ビッグサイト東4・5・6ホール G-22
◇開催期間  3月16日(水)・17日(木)・18日(金) 10:00~17:00

◇プレゼンテーション 3月17日(木) 14:15~14:45 A教室 A―14
◇タイトル 「新しいナットウプロテアーゼ”NKCP”のトリプルファンクション」

※この他当社の展示会スケジュールはホームページでもご覧いただけます。

■☆新素材”米ケフィラン”トピックス☆
「バイオブラン」「NKCP」に次ぐ新素材「米ケフィラン」について全6回シリーズでお届けします。

第6回・・・「米ケフィラン~米と乳酸菌の組み合わせの妙味」(最終回)

新素材「米ケフィラン」は乳酸菌研究の第一人者、光岡知足先生(東京大学名誉教授)のご指導のもと、農林水産省助成事業として5年間にわたり実施し、高い評価をいただいております。
最終回は光岡先生からのメッセージをご紹介させていただきます。

「日本には伝統食としていずし、鮒すし等のなれ寿司があります。
ご飯が乳酸菌によって発酵した独特の風味を持つ食物で、寿司の原形となっています。このようにもともとお米と乳酸菌の相性はよいのですが乳を餌として生育する乳酸菌(L.ケフィラノファシエンス)を用いて、米を主原料として粘質多糖・ケフィランを生産する技術を確立されたことは賞賛に値します。私は本菌の分類・命名に携わり、大量培養の難しさを知る者の一人として、本菌の大量培養が可能となり食品製造に応用されることに喜びを感じるとともに、世界の代表的長寿地域・コーカサス地方の伝統食(ケフィール)の中に息づいている乳酸菌が日本で米を原料とする新しい食品を生み出し、世界の人々の健康維持に役立つことにロマンを感じます。
米ケフィランが生活習慣病を予防する食品として広く普及することを期待します。」

全6回の新素材「米ケフィラン」トピックスはいかがでしたでしょうか?
「米ケフィラン」も「バイオブラン」と同様、お米の持つ機能性を引き出すことにより生まれた素材です。「バイオブラン」は”米ぬか”由来の食物繊維をシイタケ菌酵素で活性化したもの、「米ケフィラン」は乳酸菌L.ケフィラノファシエンスが”米”からつくりだす粘性多糖です。
米は私たちの主食としてだけでなく、生体調節維持に関わる力を備えていることが、「バイオブラン」や「米ケフィラン」の研究活動を通じて明らかにされてきました。
「米ケフィラン」は現在も引き続き最終的な大量生産化を検証中です。
今後も最新情報をメールマガジン・ホームページでお伝えしてまいります。

■健康お役立ち情報

【1】物語療法(童話療法)について

心を癒す療法のひとつに、物語療法があります。童話療法とも演劇療法とも言われていますが、これは有名な童話や民話などの物語を媒介にして、患者に自己の心の状態を認識させ、解決策を自覚させて精神状態を回復させるという、カウンセリングの技法です。
この療法には、医師が患者にストーリーを話し聞かせる手法と、患者に物語の主人公を演じさせる手法の二通りあります。
童話や民話といえば子供の世界のように思われがちですが、実は内容が現実的であったり非現実的であったり、また神秘や不思議に満ち満ちていたりといった状況で、こうした物語に接することによって話が自分の境遇や歩んできた人生に似ていることを知り、患者は現在の状況を理解するようになるわけです。
童話の主人公に患者が自分自身をオーバーラップさせたり、登場人物たちの言動が自分の苦しみを表わしていることに気づいたり、あるいは物語の流れが抱えている問題を解決する道しるべになったりします。
いじめられたり苦しめられたりして最後に幸せをつかむ主人公や、勧善懲悪の世界や、反面教師的な教訓があったりして、こうした展開が非常に感覚的・情緒的な日本人の心をつかむのでしょう。
もしかしたら、これは日本人だからできる療法かもしれません。
患者の状態や症状にもよりますが、実際のカウンセリングでよく引用されるのは、「赤ずきん」「一寸法師」「舌切り雀」「三匹のこぶた」「かぐや姫」「白雪姫」「花咲か爺さん」など、私たちが何回も見聞きしたことがあり、よく知られたごく普通の童話ばかりです。
こうしたごく普通のお話が療法として役に立っているとは驚きですが、逆に考えれば、作り話でありながら人間の姿がリアルに描かれていることから、長く人々に伝えられ愛されているといえるのでしょうか。

【2】・・・海外統合医療ニュース 第12回

ハンバーガーで「スーパーサイズ」

『スーパーサイズ・ミー』というアメリカ映画をご存知ですか。
「1カ月間、毎日3食をファーストフード店で食べたら体はどう変わるか」を、スパーロック監督自身が被験者となって記録したドキュメンタリーで、日本でも昨年末から公開されています。
その結末は観てのお楽しみということにして、今回は、タイミングよく1月に出された学術データを紹介しましょう。
ファーストフードをよく利用する人は、そうでない人と比べて、より太りやすいというアメリカでの調査結果です。
18~30歳の男女およそ3,000人を、85年から15年にわたって追跡。
調査開始時と15年後の、ファーストフード店へ行く頻度と体重の変化などを比較しました。参加者の中で体重の変化が最も大きかったグループは、15年間で約16キロ増加していました。それは「利用頻度が、調査開始時は週2回を超えていて、しかも15年後には週3回を超えていた」人々。
逆に変化が小さかったのは「調査開始時に週1回未満で、それが15年間ほとんど変化なし」のグループ。
それでも15年で約11.5キロ増えましたが、前者と比べると4.5キロ分は食い止められたことになります。前者のグループでは、糖の利用に関係するインスリンの働きが悪くなるという検査結果も得られていて、研究では「ファーストフードの消費は肥満と糖尿病のリスクを増加させることを示唆している」と結論付けています。

映画にはスパーロック監督のベジタリアン(菜食主義者)の恋人が出てきますが、「ファーストフードをまったく利用しない人」と比べたら体重の差はもっと大きくなったかもしれません。
みなさんの体重は、15年前と比べていかがですか。

出典・Lancet Vol.365 p.36-42、2005

■連載シリーズ・・・第12回(最終回) メリット絶大―禁煙のすすめー

日本生活習慣病予防協会 理事長
池田 義雄

現在、わが国では男性の5万人が毎年肺がんで亡くなっています。
これは胃がん、大腸がん、肝臓がんの上をいってます。
一方女性でも胃がん、大腸がんに次いで肺がんは第三位にランクされています。
この背景にあるのが喫煙という悪習慣なのです。
そこで禁煙に踏み切れば、先ずは”がん予防”という最大のメリットを得ることができます。その上にお金を煙にする、身の回りを汚す、周囲の人に「受動喫煙」という被害を加えるなどの不利、不名誉からの脱却が可能となります。
昨今話題の生活習慣病予防のためのライフスタイルは「一無(禁煙)、二少(少食、少酒)、三多(多動、多休、多接)」に要約されます。トップに掲げた「一無(禁煙)」の有用性は喫煙がもたらす、ニコチン、タール、一酸化炭素という三悪からの解放です。
タバコ税の値上げと、「健康増進法」の制定などが相まって、喫煙人口の増加に確かな歯止めがかかってきています。
たばこは吸わない、吸わせないをモットーに、総力を上げて禁煙と取り組み、お互いが健康な日々を共に過ごせるように務めて参りましょう。
1年間に渡って幅広い視野で生活習慣病に関わる日頃の疑問や関心事項について解説させて頂きました。この「健康かわら版」をお読み頂きました皆様方に厚く御礼を申し上げ、終回とさせて頂きます。ありがとうございました。

日本生活習慣病予防協会

特定非営利活動法人 セルフメディケーション推進協議会

※池田先生の健康アドバイスは大和薬品ホームページ上でもご覧いただけます。

■編集後記
これからの時期は梅が見頃ですね。
我が家の梅も一輪花開き、小さな春を楽しんでおります。
いよいよ来月からは展示会のシーズンが始まります。
私は展示パネル制作の担当になっており、締め切りが近づいてまいりました。
ご来場のお客様に親しみやすいパネルづくりを心がけたいと思います。

皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は3月10日配信予定です。
今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い申し上げます。

TOP