ごあいさつ
こんにちは。E-メールマガジン担当の本間です。
今月はバイオブランの開発者の一人M.ゴーナム先生の学会発表やアジア展示会出展など海外関連情報をお届けします。
また当社が正会員として加盟する日本食品機能研究会(JAFRA)の健康フォーラム2007のニュースもあわせてご覧ください。
※編集後記に初心者向けアロマテラピー体験記を掲載しました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
大和薬品ホームページもぜひご覧ください。
■ドクターからの健康アドバイス
◎法医学ドクターの知っておきたい血栓症予防
2.恐ろしい血栓症
(獨協医科大学法医学教室 准教授 一杉正仁先生)
【予告】次号は「旅行者血栓症」です。
今月・来月はお盆休みなどで外出される方も多いことと存じます。
乗り物などに長時間ご乗車される方は足をこまめに動かすことをおすすめいたします。
デスクワークの多い方も必見です。
■ワールドへルスレポート
◎想像力で身体機能をパワーアップ、イメージ療法
今月のメニュー
■大和薬品(株)関連最新情報
◎M.ゴーナム博士が、バイオブランについて最新の研究成果を発表
◎日本食品機能研究会(JAFRA)が「健康フォーラム2007」を開催
◎アジア展示会にバイオブラン、NKCP、米ケフィランを出展
■統合医療新着情報【18】栄養管理で治療効果がアップ
■編集後記
■大和薬品(株)関連最新情報
◎M.ゴーナム博士が、バイオブランについて最新の研究成果を発表
当社の主要製品「バイオブラン」について、開発者の一人M.ゴーナム博士(UCLA/Drew医科大学教授)が、6月にサンディエゴで開催された米国臨床免疫学会連盟(FOCiS2007)で最新の研究成果を発表しました。
FOCiSは、米国および世界各国の免疫関連の臨床系学会が統合されたもので、「免疫学を通じた人類の健康の向上」を理念とし、ワークショップとポスターセッションで,免疫に関する様々なテーマを掘り下げます。
ゴーナム博士は昨年に引き続き同学会に参加、「米ぬかサプリメントはエーリッヒ担癌マウスのサイトカイン産生を調節し、アポトーシスを増強することで腫瘍の増殖を抑制する」と題して発表しました。概要は以下のとおり。
in vivoでのバイオブランの抗腫瘍活性および作用機序を検討した。マウスの右大腿部にエーリッヒ腹水癌(EAC)細胞を筋肉内接種し、8日目に固形エーリッヒ癌腫(SEC)を生じたマウスに対し、バイオブラン(40 mg/kg体重)を週3回の頻度で35日目まで腹腔内投与した。
これにより腫瘍増殖(体積および重量)、血漿サイトカイン産生、バイオブランのアポトーシス効果を検討したところ、バイオブランの投与により、腫瘍体積・腫瘍重量において、対照マウスに比べ高度に有意な増殖の遅延が認められた。このようにバイオブランが抗腫瘍効果を発揮する機序には、血漿サイトカイン産生が関与するものと考えられ、対照の担SECマウスと比較するとIFNγ値およびTNFα値は上昇し、免疫抑制サイトカインIL-10の値は低下していた。
さらに、フローサイトメトリーおよび病理組織学的検査から、バイオブランはアポトーシスを起こしたSEC細胞の割合を1.8倍増加させたが、バイオブランの投与に起因する有害な副作用は観察されず、全マウスが正常な摂餌/摂水および生命活動パターンを示し、体重も有意に増加した。これらのデータは固形がんの治療にとって臨床的な意義を有すると考えられる。
ゴーナム博士は、NK細胞とガン、ストレス、老化等の分野における研究では世界の第一人者で、発表した論文は200以上にもなります。
また2002年には免疫学における貢献が認められ、イギリスのInternational Biographical Centreから「INTERNATIONAL SCIENTIST OF THE YEAR 2002」の一人に選ばれました。
「バイオブラン」は日本をはじめアメリカ、ヨーロッパ各国など9カ国で製法特許を取得。幅広いエビデンスを蓄積し、製造工程においてもISO・HACCP認証を取得していることから、日本発の確かな機能性食品としての地位を確立、世界販売実績も40カ国に達しています。
◎日本食品機能研究会(JAFRA)が「健康フォーラム2007」を開催
当社が正会員として加盟している日本食品機能研究会(JAFRA)が7月29日に「健康フォーラム2007」を開催しました(東京・丸ビルホール)。
同研究会は海外ワークショップやホームページ、出版によって食品素材や健康関連の情報発信などの活動を続け、昨年9月に内閣府からNPO法人として認可されました。当フォーラムはNPO認証後最初のビックイベントということで総力を結集、「食による免疫力向上とアンチエイジング」をテーマに掲げ、免疫学、腸内細菌学、未病、抗老化研究の第一人者の先生方が身近な話題を交えながら、食による体のリフォーム(食医同源)、未病のがん対策、腸管免疫の重要性、米ぬかアラビノキシラン誘導体をはじめとする生体応答物質(BRM)の活用例など健康づくりの秘訣についてわかりやすく解説しました。
会場には全国から医療・薬品関係者、報道関係者など400名近い参加者があり、盛況のもと終了しました。
タイトルと講演者は下記のとおりです。
演題・講師
「抗炎症とアンチエイジング・・炎症を抑えれば老化は防げる」
(浜松医科大学 遠藤雄三 医学博士)
「健康長寿の秘訣・・腸内細菌と機能性食品」
(東京大学名誉教授 光岡知足 農学博士)
「健康診断義務化時代の未病のがん対策とは」
(老人病研究所所長 福生吉裕 医学博士)
「免疫力向上における機能性食品の評価」
(米国UCLA/Drew医科大学教授 M.ゴーナム 理学博士)
JAFRAホームページにも詳しく掲載されております。
ぜひご覧ください。
◎アジア展示会にバイオブラン、NKCP、米ケフィランを出展
当社は6月27日~29日に香港・コンベンション&エキジビジョンセンターで開催された 「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・アジア2007」(主催:ニューホープ・ナチュラル・メディア社)に、バイオブラン、NKCP、米ケフィランを出展しました。
当展示会はアジア地域の健康食品展示会中でも最大規模であり、世界各国から約350社が出展、中国本土、アジア各地だけでなく、オセアニア、ヨーロッパ、北アメリカなど全世界から約1万人の来場者がありました。
今回当社は世界40カ国に販売実績を持つ植物性多糖加工食品「バイオブラン」や、従来のナットウキナーゼとの違いが注目されている精製ナットウ菌培養物「NKCP」、それに、米を培地としてケフィア由来の乳酸菌で発酵させた生成物「米ケフィラン」を出展。
各原料ともターゲットに合わせた具体的なさまざまな処方案を提示、各国からの訪問者の関心を集めました。
とくに「米ケフィラン」については、新素材であり、メタボリックシンドローム予防への可能性をはじめ、多様な機能性を有しているという特徴から、参加者の質問が相次ぎ、関心の高さがうかがえました。
アセアン地域では、サプリメント市場が急成長を続けており、「高品質」「安全性」に配慮した当社製品は今後も引き合いの増加が期待されます。
■統合医療新着情報
【18】栄養管理で治療効果がアップ
患者の栄養管理を医療専門職がチームで支援する「ニュートリション・サポート・チーム」(NST)を置く病院がこの数年,全国的に増えてきました。日本静脈経腸栄養学会認定のNST稼動病院は,2001年には12軒でしたが,05年末では700軒に迫るほどです。
NSTは,患者や疾患ごとに適切な栄養管理(栄養サポート)を,医師,看護師,薬剤師,管理栄養士,臨床検査技師など多職種で実践するチームのことです。
高齢者や消化器がん、整形外科手術などの患者は低栄養になっている危険性が高いとされます。栄養状態が悪いと、術後に合併症を起こす頻度が高く,死亡率の上昇を示すデータもあります。
その反対に,栄養管理が行われた場合は、していない場合に比べて,手術に伴う重大な合併症(貧血,床ずれ,肺炎など)が減少したり,免疫能が促進されたりします。
今では「手術を受けるなら、栄養管理のしっかりした病院を選ぶべき」 とアドバイスする医師もいるほど。栄養管理は古代エジプトからあったと言われていますが,「栄養管理が治療効果を高める」という考えが現代西洋医学の医師にも芽生えてきたようです。
日本静脈経腸栄養学会認定施設のリストは,同学会のウェブサイトにあります。
■編集後記
先月初めに1日限定のアロマテラピー初心者講座を受講しました。
ストレス軽減作用や女性特有の不定愁訴に関する有用性などの解説の後、実際に多くの精油サンプルの香りを試すことができました。
また数種類の精油をブレンドして自分だけのアロマテラピーを楽しむこともでき、今回は”蚊よけ”に良いといわれる組み合わせでサンプルを作成しました(シトロネラ+ラベンダー)。
この組み合わせは刺された箇所に塗ると跡を薄くする効果もあるそうです。現代科学の発達により、精油成分の多くが化学合成できるようになりましたが、いまだに化学構造を特定できない成分も存在しており、天然の精油中にそれらが存在していることで効果を発揮するという興味深いお話もありました。
毎日の健康づくりに手軽に活用できそうなアロマテラピーですが、使用上のルールがあり、日本アロマ環境協会などの団体がわかりやすく情報提供しています。
イベント情報も充実しているのでまた気分転換に参加してみたいと思います。
皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。
次回の「e-健康かわら版」は9月10日配信予定です。
今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い申し上げます。