Vol.10 2004年6月号

Vol.10 2004年6月号

ごあいさつ

こんにちは。大和薬品E-メールマガジン担当の本間です。
あっという間に半年が経過しようとしていますが、いかがおすごしでしょうか。
今年は例年よりも雨天が多いようで、外出するのが億劫になりがちですが、我が家の小さな畑の野菜は成長の時期でとてもイキイキしています。
これから益々暑い季節へ向かいますので、健康管理にはくれぐれもご留意ください。

今月のメニュー

■大和薬品(株)関連最新情報
◎「HFE JAPAN2004」に出展、新素材「米ケフィラン」について研究成果発表
◎「抗血栓食研究会」に参加、「NKCP」について発表
◎「第3回女性のための抗加齢医学研究会」に参加、「NKCP」出展
◎米国展示会「SUPPLY SIDE EAST」に「NKCP」を出展
◎~予告~「第四回日本抗加齢医学会総会」にて研究成果を発表します
◎~予告~「第27回日本バイオレオロジー学会」にて研究成果を発表します
■健康お役立ち情報
【国内情報】「コレステロールの悪玉・善玉」について
【海外情報】ADHDに亜鉛サプリメントが効果
■連載シリーズ…….第4回 歯周病の怖さとその予防―8020(ハチマルニイマル)を目指して―
■編集後記

■大和薬品(株)関連最新情報
弊社の活動や関連イベントについてお知らせします。

【国内情報】
◎「HFE JAPAN2004」に出展、新素材「米ケフィラン」について研究成果発表

先月5月26日(水)~28日(金)に東京ビッグサイトで開催された第二回ヘルスフードエクスポ(HFE JAPAN 2004)(主催:食品化学新聞社、後援:厚生労働省・農林水産省・東京都・JETRO他)で、弊社は新素材の「米ケフィラン」について最新の研究成果を発表しました。
「米ケフィラン」は、ニューフード・クリエーション技術研究組合の委託研究課題として採用され、農林水産省の助成を受けて5年間にわたって研究してきたものです。
会場では、発表内容に高い関心が集まりましたが、弊社としてはこの新しい機能性食品素材の商品化に向けて作業を進めております。
なお、この展示会は、期間中2万人を超える入場者がありましたが、弊社はレンチンプラス(バイオブラン)、エヌケイシーピーなどの主要商品を出品、多くの人の足を止めました。

◎「抗血栓食研究会」に参加、「NKCP」について発表

第一回抗血栓食研究会が5月15日(土)に神戸学院大学で開催され、 当社は独自の技術で開発した精製ナットウ菌培養物「NKCP」について、 開発意図や試験データ等を発表しました。
この研究会は、従来栄養の偏りや運動不足、ストレス等が原因といわれる生活習慣病 を、食物の方から見直し、抗血栓作用のある食物を摂取することで生活習慣病の予防 が可能であろうと考え、それら食物の探索を行っているものです。
日本古来の伝統食品「納豆」は抗血栓食品として有力視されている食材のひとつであ り、弊社は数年前より納豆の持つ線溶作用に着目し、納豆の好き嫌いに関係なく摂取 可能な健康補助食品素材としてNKCPを開発、製品化しました。
NKCPは、国内だけでなく、ヨーロッパやアジア等の諸外国でも近年ますます評価 が高まっています。

◎「第3回女性のための抗加齢医学研究会」に参加、「NKCP」出展。

先月5月16日に静岡県浜松市にて「第3回女性のための抗加齢医学研究会」が開催 され、”アンチエイジング医療~現状と課題~”と題して医療関係者を中心とした専 門家により加齢・抗加齢医学の現状検証や効果的な健康づくりの方法 について発表。15時以降は一般公開され市民公開講座も行われました。
弊社は「精製ナットウ菌培養物(NKCP)」を出品、参加者の関心を集めました。 抗加齢(アンチエイジング)医療への関心はますます高まっていますが、 依然として3大死因であるガン、心疾患、脳卒中は克服されていません。
これらは、生活習慣に起因するといわれていますが、 弊社は、生活習慣病の予防に少しでも寄与できたらと考えています。

◎~予告~
第四回日本抗加齢医学会総会で、「米ぬかエキス加水分解物(HRB)」について発 表します。

第四回日本抗加齢医学会総会(主催:日本抗加齢医学会)が6月12日(土)~13 日(日)、東京(京王プラザホテル)で開催されますが、一般講演の中で弊社は、 「米ぬかエキス加水分解物(HRB)」の作用についての新しい研究成果を発表しま す。併せて、会場に製品の展示も行います。
「米ぬかエキス加水分解物(HRB)を高齢者が経口摂取したときの風邪症候群の罹 患に及ぼす影響」と題して行うもので、この成分の免疫賦活作用による風邪症候群予 防効果をヒト試験で研究したものです。
HRBについての新しい作用の研究成果については、今後も学会等で発表していきま す。

◎~予告~
「第27回日本バイオレオロジー学会」にて、弊社は「NKCP」の研究成果を発表します。

6月10日(木)に東京医科歯科大学で開催予定の「第27回日本バイオレオロジー学会」の年次総会で、弊社は精製ナットウ菌培養物「NKCP」について研究発表を行います。タイトルは「納豆抽出物(NKCP)がヒト血液に及ぼす影響について」、一般講演「ヘモレオロジー」の中で行われます。
弊社では、NKCPをはじめとした主力製品について、国内外の大学や公的機関等との共同・委託研究を重ねていますが、成果については、逐次学会や学術誌等で発表していきます。

【海外情報】
◎米国展示会「SUPPLY SIDE EAST」に「NKCP」を出展。

5月上旬にアメリカ・ボルチモアで開催された「SUPPLY SIDE EAST」に、弊社は「精製ナットウ菌培養物(NKCP)」を出展しました。
世界的にも大きなイベントであるこの健康食品原料展示会には世界各国から約400社が出展、関係者が集まりました。
昨年10月の「SUPPLY SIDE WEST」に引き続き、NKCPは日本の伝統食品「納豆」から開発された素材としてたくさんの入場者の関心を集めました。
アメリカでは、健康志向から大豆やその加工食品に人気が集まっていますが、NKCPについても数社からの引き合いが来ており、市場としての大きな可能性が見込まれます。

■健康お役立ち情報

【国内情報】「コレステロールの悪玉・善玉」について

健康診断で「コレステロール値が高い」と言われ、食事の指導を受けられた方も多いと思いますが、そもそもコレステロールとは脂質の一種の遊離脂肪酸で、細胞膜、胆汁酸、各種ホルモン、ビタミンD前駆体の原料で、健康維持のためには必要不可欠なものです。
毎日の食事からも摂ることはできますが、その量はわずかで、多くは肝臓と小腸で合成されます。
ご存知のように、LDLは悪玉、HDLは善玉という風に区別されていますが、もともとは善悪とも私たちの体には不可欠なものです。
悪玉コレステロールちと呼ばれているのは、脂肪(リポ)と蛋白質が組み合わさった低密度リポ蛋白(LDL)群で、血液の中にある最もありふれたコレステロールです。
このリポ蛋白が増えすぎると、血管壁に付着して固まってしまうわけです。
一方、善玉コレステロールは、高密度リポ蛋白(HDL)群と呼ばれ、この割合が多いほど心臓病のリスクが減ると言われます。
HDL群は、血管壁に付着したLDL群をほぐして剥がれやすくし、動脈内からコレステロールを運び出す働きをします。
よく健康診断の結果で、「あなたはコレステロール値が高いが、善玉が多いので心配ありません」などと言われるのはそのためです。
コレステロール値が、健康にいいと言われる数値より高くなると、心筋梗塞や狭心症になりやすいといわれ、逆に低い場合には、脳卒中やガン、肺炎などの病気が増える傾向があるとされています。
健康維持のためには、バランスのとれた食事が第一ですが、コレステロールが高いという場合には、余分なコレステロールが効率よく排出されるように、食物繊維やレシチン、ビタミンCを多く摂る必要があります。
また、適度な運動で新陳代謝を活発にすることも大切です。

【海外情報】・・・海外統合医療ニュース 第4回

ADHDに亜鉛サプリメントが効果

今回は、子供の心の病気である注意欠陥多動性障害(ADHD)にも、海の向こうで統合医療的なアプローチが試みられているというお話です。
ADHDという病名を耳にしたこともあるかと思いますが、「勉強や遊びへの注意持続が困難」、「教室などでよく席を離れる」といった症状を特徴とするものです。
イランで行われたこの研究では、ADHDの小児44人(5~11歳)を2つのグループに分け、片方には西洋薬と1日55mgの硫酸亜鉛(亜鉛約15㎎相当)を、もう一方には、同じ西洋薬に偽薬を1種類加えて、いずれも6週間飲んでもらいました。
その間、親と教師が子供の症状を点数化して評価しました。
結果は、両グループとも改善しましたが、亜鉛を加えたグループの方が問題行動の改善の度合いが高かったのです。
研究グループでは「亜鉛は脳内の神経伝達に関与しているとされており、亜鉛欠乏症とADHDの関連を示す研究もあることから、食事やサプリメントで亜鉛を補うことにメリットがあるのだろう」と分析しています。
亜鉛欠乏症が心にもダメージを与えているかもしれず、食事や栄養素に配慮することでより効果的な治療となることがわかりました。
(出典・BMC Psychiatry 2004年4月8日)

■連載シリーズ・・・第4回 歯周病の怖さとその予防―8020(ハチマルニイマル)を目指して―

日本生活習慣病予防協会 理事長
池田 義雄

最近、日本歯科医師会の執行部に健康保健医療を巡って不祥事が報道されていますが、ちなみに歯科医療を予防も含めた視点で受診出来る体制作りは、国民の歯の健康にとっては大変大事なことです。
このためのシステムをしっかりと整備することについては、今や誰もが異存のないところだと思います。
さてもうすぐ6月を迎えますが、6月4日は「虫歯予防デー」です。
虫歯対策は、幼小児時期からフッ素を用いた方法などが良い効果を収めています。
一方、「健康日本21」による健康作り運動では、虫歯と並んで「歯周病」が成人における重大な生活習慣病の1つとして取上げられています。
歯周病の怖さは、これを放置することで歯の消失を招くだけでなく、歯周病の原因となっている細菌が歯肉から血液の中に入り込み血管、特に心臓を取り巻く冠状動脈の内側に張り付いて、そこに血栓を作り心筋梗塞を起こす可能性が重視されている点を注目しておかねばな りません。
虫歯と歯周病を予防することで、80歳に至っても20本の健康な歯を維持する(8020運動)ことこそが、長寿社会を謳歌するためには必須です。
歯ブラシと歯間ブラシを駆使し、細菌の棲み家になるプラークを除去し、虫歯とともに歯周病をもしっかりと予防していきたいものです。

■編集後記
先月は展示会シーズンでパネルやチラシの制作であわただしく、毎日があっという間でした。
展示会も一段落し、ホッとしているところです。
これからはホームページのリニューアルに向けてコツコツがんばりたいと考えております。

健康かわら版(第10号)はいかがでしたでしょうか?
皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は7月9日配信予定です。

今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い致します。

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