Vol.3 2003年11月号

Vol.3 2003年11月号

ごあいさつ

こんにちは。大和薬品E-メールマガジン担当の本間です。
今年の秋は日中汗ばむ陽気になったかと思うと晩寒くなるなど気温の変化が多いようです。
「衣替え」という言葉が年々使われなくなっているようですね。
お風邪などひかれぬよう、お出かけには上着を忘れずにお持ちください。

今月のメニュー

■大和薬品(株)関連最新情報
■健康お役立ち情報…….新しいガン治療について
■連載シリーズ……….アンチエイジング(3) ホルモン補充療法の是非
■編集後記

■大和薬品(株)関連最新情報
弊社の活動や関連イベントについてお知らせします。

【国内情報】

◎精製ナットウ菌培養物(NKCP)の血液に対する影響について
「秋の機能性食品シンポジウム2003」と「食品開発展2003」で発表――― 大和薬品(株)
10月2・3日に開催された「秋の機能性食品シンポジウム2003」(東京・中央大学駿河台記念館)と、7~9日(木)に開催された「食品開発展2003」(東京ビッグサイト)で、弊社は精製ナットウ菌培養物(NKCP)について、獨協医科大学法医学教室、半蔵門胃腸クリニックとの共同研究による新しい結果を発表しました。
「精製ナットウ菌培養物(NKCP)の血液に対する影響について」と題した今回の発表は、納豆特有の風味や成分等が抱える問題点を解決した、血栓をつくりにくくする作用を効率的に摂取しうる食品の開発意図に始まり、活性物質の基礎的な検討から臨床試験の結果までに亘る広範囲なものでした。

◎「がんフォーラム21 オータムセミナー」が開催されました。――― 日本食品機能研究会(JAFRA)
10月19日に札幌市教育文化会館で開催された「がんフォーラム21 オータムセミナー」(主催:北海道機能食品研究会)に、弊社の所属する日本食品機能研究会が協賛しました。
このセミナーは、銀座サンエスペロ大森クリニック院長・大森隆史氏の出版記念を兼ねて開かれたもので、100人を超える聴衆が集まりました。
大森氏は、記念講演で、自身の著書「ガンを抑え込むデュアルアタック療法(米ぬかアラビノキシラン誘導体&サメ抽出脂質)の内容に触れ、これら二つの物質の組み合わせが相乗効果を引き出す、と、いくつかの実例を挙げて強調しました。
引き続いて日本食品機能研究会・前田主任研究員が同時講演で、「米ぬかアラビノキシラン誘導体について」と題して、医療現場における役割について解説しました。

◎第3の開発素材「米ケフィラン」の研究成果について発表します。――― 大和薬品(株)
弊社はこれまで5年間伝統発酵乳ケフィールの乳酸菌kefiranofaciensがつくりだす粘性多糖類「ケフィラン」の量産化を”米成分を用いる新発想”で実現しました。
この研究は農水省大臣許可法人「ニューフード・クリエーション技術研究組合」の委託研究課題として採用され、農水省の助成を受け実施されたものです。
この発表は11月21日に下記題目で成果発表が行われる予定です。
詳しい内容は次号でもお伝えします。
※専門家対象の発表会となっております。御了解ください。
◇  記  ◇
――糖質工学によるアプローチ――
炭水化物の多面的利用技術の展開
(糖質工学を応用した炭水化物の多面的利用技術の開発)
1 日  時  平成15年11月21日(金)
2 会  場  共立女子大学 共立講堂(東京・千代田区一ツ橋)
3 当社研究発表題目
「粘質性多糖ケフィランの生産技術及びケフィランを用いた機能性食品製造技術の開発」

【海外情報】

◎アメリカの大規模展示会「7th annual SUPPLY SIDE WEST(SSW)」に「精製ナットウ菌培養物(NKCP)」を初出展。――― 大和薬品(株)
弊社は10月1~3日にアメリカのラスベガスで開催された健康食品素材展SSWに出展、主にナットウ菌培養物(NKCP)の展示・紹介を行いました。
SSWは出展社数640と世界最大規模を誇る展示会で弊社は米国市場への参入告知、納豆菌培養物(NKCP)の米国での拡販を目的として参加しました。
健康食品の最大市場をもつアメリカでは、近ごろ大豆やその加工食品、とくに納豆に関心が高まっていますので、NKCPの将来について大きな可能性があると弊社は見ています。
今回は、商品の展示に加え、商品プレゼンテーションや商談コーナーも設置しましたが、期間中大手を含めた50社近くが来訪、すでに数社は具体的な商談に入っています。
またプレゼンテーションは当初2回の予定でしたが、アンコールの要望が入り、合計3回実施し、盛況のもと終了しました。
なお弊社では、数年前よりバイオブラン(原料)をアメリカに輸出。「MGN―3」のブランド名で、全米に市場を広げています。

■健康お役立ち情報

今回は、新しいガン治療についての情報です。

今までガン治療といえば、手術、抗がん剤の投与、放射線の照射の三つが主なものといわれてきました。しかし、このどれも完璧なものではなく、副作用等が避けられないことは皆さまご存知のとおりです。

ガン治療については、国内外の大学や病院、研究所等でさまざまな研究や実験が続けられていますが、最近「重粒子線による治療」が注目されています。

聞きなれない言葉ですが、この治療は、放射線の一種である重粒子線をガン細胞に集中して照射するもので、これを行なっている重粒子医科学センター病院(独立行政法人放射線医学総合研究所)では、すでに1000を越える臨床データがそろっているといいます。

同研究所のホームページでは、この治療について次のように解説しています。
「重粒子線は、エネルギーの強弱に応じてある深さで急に強くなるという特性をもっていますが、重粒子線のピークをガンに合わせることにより、正常な細胞への影響は最小限に抑えられます。また、生物効果が高く、酸素がなくても効果のある重粒子線は、ガン細胞を殺傷する能力が強いため、局所進行ガンや、従来の放射線ではビクともしなかった酸素濃度の低いガンに対しても効果が期待できます。」

これで、ガン治療がまた一歩前進したのではないでしょうか。

■連載シリーズ・・・コラム アンチエイジング(全6回)

第3回 ホルモン補充療法の是非

抗加齢医学を語る上で避けて通れないもの、それがホルモンです。
男性ホルモン、女性ホルモンを始め、成長ホルモン、各種ホルモンの原料となるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)などは、加齢とともに減少し、それとともに意欲の低下や皮膚のつや、はりの低下など、さまざまな兆候が現れてくると考えられるからです。

それならば、不足してきたホルモンを外から補って、それらの兆候を解消すればよいというのが、ホルモン補充療法(HRT)です。

昨年7月、アメリカで行われていた女性ホルモン補充療法の試験が「乳がんのリスクが高まる」という理由で中止され、日本でも大きく報道されたのは記憶に新しいところです。
しかし最近は、国内の産婦人科医の間では、「あの試験は対象、投与法など極めて限られた状況での結果であり、女性ホルモン補充療法を全否定するものではない」との見解に落ち着いた感があります。

それに対して、男性ホルモンやDHEAの補充療法には、国内外を問わず消極的な論調が見られます。
女性ホルモン補充療法に比べてデータの蓄積が少なく、長期的な有効性、安全性に確証が得られていないというのがその根拠です。

ホルモン補充療法に取りかかる前に、食事、運動、睡眠、ストレス対応など、生活の中ででできることを気にかけてみましょう。実際、成長ホルモンは深い眠りの中で分泌が盛んになりますし、大豆などに含まれるイソフラボンに女性ホルモン様作用があるのは
よく知られていることです。

~つづく~

■編集後記

健康かわら版(第3号)はいかがでしたでしょうか?

冬に備えて健康づくりの1つとしてセルフ足裏マッサージをはじめようと思います。
からだの末端にある足は、心臓へ血液を送り返すためのポンプの役目も果たしているため”第2の心臓”ともいわれ、足裏にある体の臓器・器官の”反射区”を刺激することで健康づくりに役立つといわれています(リフレクソロジー)。
今は街中でもリフレクソロジー専門店が増え、書籍も数多く出版されているようです。
私も書籍を見ながら3日坊主にならないように毎日数分ずつ続けてみようと思います。

次回の「e-健康かわら版」は12月10日配信予定です。
皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い致します。

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