Vol.246–2024年2月号

Vol.246–2024年2月号

■大和薬品最新情報

◎ UAEで学会発表をしました
◎ バイオブランについての書籍が発刊されました
◎ 論文掲載: 米ぬかアラビノキシラン化合物サプリメントによる肝影響はあるか?ランダム化比較試験のシステマティックレビューと用量反応メタアナリシス
◎ 論文掲載: エビデンスに基づく標準化された植物由来生理活性物質を用いた免疫調節療法の使用頻度の重要性
◎ 論文掲載: 米ぬかアラビノキシラン化合物とがん患者のQoL(RBAC-QoL): RBAC-QoL研究の中間解析

■首コリ治療医、病理専門医の説く頭痛について ほとんどの“頭痛”とは頭皮痛のこと治療法は松井理学療法と自己姿勢の復帰

10)起立性調節障害
遠藤 雄三先生 (東京脳神経センター総合内科、病理専門医、医学博士)
遠藤 雄三先生によるドクターからの健康アドバイス第10回の今回は、身体構造からみる起立性調節障害やストレートネックの要因についてお話いただきます。

■ワールドヘルスレポート

料理が苦手な高齢者の一人暮らしでは死亡リスクが高まる?
一人暮らしの高齢者は、調理技術が低いと死亡率が高まる可能性のあることが、東京医科歯科大学大学院国際健康推進医学分野の谷友香子氏らによるコホート研究から示されました。調理技術が高い一人暮らしの高齢者と比較すると、低い人では死亡リスクが2.5倍に上った一方で、同居している高齢者では調理技術と死亡リスクに関連は見られませんでした。研究結果の詳細は「International Journal of Behavioral Nutrition and Physical Activity」に11月10日掲載されました。

■食で巡る日本~郷土料理紀行~

やしょうま(長野県)
不定期連載「食で巡る日本~郷土料理紀行~」。
今回は「やしょうま」についてお話します。

やしょうま節分も過ぎ、少しずつほころび始めた梅の花に春の訪れを感じるようになりました。暖かく、柔らかい日差しが待ち遠しいですね。
今回は、長野県北部地域を中心に伝わる、春になると作られるお菓子「やしょうま」をご紹介します。
この地方では、お釈迦様が亡くなられた涅槃会(ねはんえ)の2月15日に「やしょうま」と呼ばれる細長い米の粉で作ったお団子を仏壇に供えます。「やしょうま」は米粉を練ったものに色を付けて蒸したお団子で、家庭では仏壇に供え、お寺では涅槃会の法要の時に、参詣人や子供たちに配られます。「やしょうま」という名称の由来には諸説ありますが、長野は馬とかかわりの深い土地で、団子の形が骨ばった馬の背中に似ていることから「やせうま」がなまったものであると言われます。「やしょうま」を持っていると年中病気にかからないとか、馬の鞍の中に入れておくと馬がけがをしないなどの言い伝えもあり、馬との結びつきは強いようです。

作り方はまず、米粉、砂糖、塩を混ぜ、そこに熱湯を少量加えて耳たぶくらいの硬さに練り上げ、一握りサイズにちぎったら蒸し器で蒸します。冷水につけて冷やしてから、ボウルに入れてこねますが、その際に青のり、豆、ゴマなどを加え、細長く伸ばして成形します。形は、細長い棒状の団子に箸を押し付けて凸状にするのが主流で、三角形に似たもの、真ん中のくびれた分銅形、花弁の形をしたものなど様々ですが、近年では色とりどりの模様を描く「やしょうま」が作られ、子供たちにも人気があります。

「やしょうま」は人工的な着色料は使わずに、自然にある食物から色を付けています。また、材料は近年注目を集めている「米粉」で、とてもヘルシーです。できたてのもちもちの食感は独特で、そのままでも、表面を焼いても美味しくいただけます。ぜひご家庭でも色とりどりの「やしょうま」を作って楽しんでみてください。

出典「農林水産省Webサイト/うちの郷土料理」(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/yashouma_nagano.html)

 

次回の「健康かわら版」は2024年3月21日頃配信予定です。

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