Vol.245–2024年1月号

Vol.245–2024年1月号

■大和薬品最新情報

◎ 台湾でセミナーを実施

■首コリ治療医、病理専門医の説く頭痛について ほとんどの“頭痛”とは頭皮痛のこと治療法は松井理学療法と自己姿勢の復帰

9)頚コリがなぜめまい、耳鳴りや起立性調節障害を起こすのか
遠藤 雄三先生 (東京脳神経センター総合内科、病理専門医、医学博士)
遠藤 雄三先生によるドクターからの健康アドバイス第9回の今回は、身体構造からみる頚コリとめまい、耳鳴りの関係についてお話いただきます。

■ワールドヘルスレポート

赤ワインで頭痛が生じる人がいるのはなぜ?
ホリデーシーズンには数え切れないほどのコルク栓が開けられ、たくさんのワインが飲まれることになりますが、飲酒を楽しむ人たちの中で密かにひどい目にあう人がいます。それは赤ワインを飲んだ時だけ小さなグラス1杯でも頭痛が起きてしまう人です。今回、米カリフォルニア大学デービス校ブドウ栽培・醸造学部のApramita Devi氏らが、このような「赤ワイン頭痛」が引き起こされる原因の解明につながり得る研究結果を、「Scientific Reports」に11月20日発表しました。それによると、果物や野菜に含まれているフラボノールの一種であるケルセチンが、赤ワイン頭痛を引き起こしている可能性があるといいます。

■食で巡る日本~郷土料理紀行~

七とこずし(鹿児島県/宮崎県)
不定期連載「食で巡る日本~郷土料理紀行~」。
今回は「七とこずし」についてお話します。

今年は、全国的に例年になく暖かい年越しとなった地域も多いようですが、皆様どのように過ごされたでしょうか。お正月は一年の始まりで、日本人にとっては特別な行事。それぞれの地方に様々な伝統的なお正月料理が伝わっていますが、どれもその地方の海の幸、山の幸、伝承などの風土を反映しており、地方色豊かな和食の郷土料理を象徴していると言えるでしょう。1月の上旬は、正月料理に続いて七草がゆ、鏡開き、と行事食が続きます。今回は、正月の七日に宮崎県で食される「七とこずし」をご紹介します。

「七とこずし」は旧薩摩藩であった地方に伝わる行事食です。この地方では、数えで7歳になる子供たちが、1月7日に晴れ着を着て神社を参拝し、健やかな成長を願いますが、その際に、親と一緒に重箱をもって近所の家を7軒回り、七草を炊きこんだ雑炊(ずし)をもらう風習があり、「ななとこさん」と呼ばれます。この日につくる雑炊が「七とこずし」ですが、一般的な七草がゆとは意味合いが異なり、大根、人参、ごぼう、白菜、もやし、せり、しいたけなどの野菜と丸もち、米などを入れてつくります。
近年では7軒の家を回ることは減り、神社などでお祓いを受けてすますことが多くなっているようですが、現在でも神社や寺院の一部でおこなわれており、数軒の家から「七とこずし」をもらい、神社にお参りする昔ながらの風習が残っている地域もあるようです。

お正月料理は、傷みにくく、できるだけ日持ちをさせるためでもありますが、砂糖を多く使い甘く濃い味付けであることが多いかと思います。1月7日には七草がゆを食す地域も多いかと思いますが、お正月料理で少し胃が疲れたかな・・・という頃に、野菜たっぷりの「七草がゆ」や「七とこずし」は胃にも優しく、さっぱりと美味しくいただける先人の知恵ともいえるでしょう。

出典:農林水産省Webサイト(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/nanatoko_zushi_miyazaki.html)

 

次回の「健康かわら版」は2024年2月20日頃配信予定です。

TOP