Vol.244–2023年12月号

Vol.244–2023年12月号

■大和薬品最新情報

◎ 大和薬品つくば工場に太陽光発電設備が導入されました

■首コリ治療医、病理専門医の説く頭痛について ほとんどの“頭痛”とは頭皮痛のこと 治療法は松井理学療法と自己姿勢の復帰

8)免疫系と不眠症
遠藤 雄三先生 (東京脳神経センター総合内科、病理専門医、医学博士)
遠藤 雄三先生によるドクターからの健康アドバイス第8回の今回は、免疫系と不眠症の関係についてお話いただきます。

■ワールドヘルスレポート

生物学的年齢は脳卒中や認知症のリスクに影響を及ぼす
年齢には、出生からの経過年数で表す暦年齢(れきねんれい)のほかに、科学者が生物学的年齢と呼ぶものがあります。これは老化や健康状態の個人差を加味した年齢で、テロメアの長さ、エピジェネティック・クロックや多様な生物学的バイオマーカー値を基に算出されます。スウェーデンの新たな研究で、この生物学的年齢が暦年齢を上回っている人では認知症や脳梗塞(虚血性脳卒中)の発症リスクが高まることが明らかになりました。カロリンスカ研究所(スウェーデン)医学疫学・生物統計学部門のSara Hägg氏らによるこの研究結果は、「Journal of Neurology, Neurosurgery and Psychiatry」に11月5日掲載されました。

■食で巡る日本~郷土料理紀行~
大歳のごっつぉ(岐阜県)
不定期連載「食で巡る日本~郷土料理紀行~」。
今回は「大歳のごっつぉ」についてお話します。

冷たい木枯らしに冬の訪れを感じる…と思えば、はや師走。歳月の過行く早さを改めて感じるのがこの季節ではないでしょうか。「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」という松尾芭蕉の名句が思い出される今日この頃です。
大晦日に年越しそばを食べる地域は多いのではないでしょうか。また、一年を無事に終えることができた感謝とお祝いを込めて大晦日におせち料理を食べる地域もあるようです。年越しの風習や郷土料理は地方によって様々で、調べてみると興味深い発見がたくさんあります。本年も最後となりました「食で巡る日本~郷土料理紀行~」は、岐阜県の広い地域で年越しに食されている「大歳のごっつぉ」をご紹介します。
「大歳のごっつぉ」は、岐阜県の広い範囲で「年越し料理」「年越し煮」「お年越し」などいろいろな名称で親しまれ、大晦日の年取りのごちそうです。一年が無事過ごせたことに感謝するとともに、迎える年もよい年になることを願い、家族そろって食されるのが慣習です。また、正月三が日までは、家族みんながゆっくり休めるよう、大鍋にたくさんのごっつぉを一度にまとめて作り、何度も温めなおしていただきます。手間もかからないうえに、繰り返し温めることで味が染みてさらにおいしくなる「大歳のごっつぉ」は、まさに正月にふさわしい先人の知恵が詰まった料理と言えるでしょう。
作り方は非常にシンプルで、大根や人参などの根菜類を、だしで煮たものが一般的です。地域や家庭によって、野菜の種類や切り方、味付けなどが少しずつ異なるようですが、どの地域でも「糸昆布」が必ず入っており、その由来は「長生きできますように」という願いが込められているといいます。

本年も一年間ご愛読いただきまして、ありがとうございました。
来年一年が、皆様にとって実りの多い、素敵な一年になりますよう心よりお祈り申し上げます。
来年も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

次回の「健康かわら版」は2024年1月22日頃配信予定です。

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