Vol.243–2023年11月号

Vol.243–2023年11月号

■大和薬品最新情報

◎ NKCP配合製品がMiami Herald新聞の特集記事で1位に選ばれました
◎ 「Pet Fair South East Asia 2023」に出展しました

■首コリ治療医、病理専門医の説く頭痛について ほとんどの“頭痛”とは頭皮痛のこと 治療法は松井理学療法と自己姿勢の復帰

7)自律神経障害の症状②
遠藤 雄三先生 (東京脳神経センター総合内科、病理専門医、医学博士)
遠藤 雄三先生によるドクターからの健康アドバイス第7回の今回は、自律神経障害によって引き起こされる病気についてお話いただきます。

■ワールドヘルスレポート

タンパク質摂取量が高齢者の全死亡リスクに関連
日本人高齢者を対象とする研究から、タンパク質の摂取量が多いほど全死亡(あらゆる原因による死亡)のリスクが低いという関連が示されました。この関連は、筋肉量や血清アルブミンなどの影響を統計学的に調整してもなお有意であり、独立したものでした。東京都済生会中央病院糖尿病・内分泌内科の倉田英明氏(研究時点の所属は慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科)らの研究によるもので、詳細は「BMC geriatrics」に8月9日掲載されました。

■食で巡る日本~郷土料理紀行~
菊のお浸し

不定期連載「食で巡る日本~郷土料理紀行~」。
今回は「菊のお浸し」についてお話します。

菊のお浸し生け垣を彩る可愛らしい小菊、丹念に育てられた見事な大輪の菊、色とりどりの菊は日本人にとって欠かせない秋の風物詩です。天皇家の家紋が菊であることからも、日本人にとって菊が特別な花であることがうかがえます。
今回は、食用菊の生産が盛んな山形県の郷土料理、食用菊のお浸しをご紹介します。菊の花びらを食べる習慣は、江戸時代以降に普及したとされていて、有名な歌人・松尾芭蕉も愛したといわれる食材です。山形県には現在でも酢の物やてんぷらなど、様々な食用菊を楽しむ文化が伝わっていますが、その代表的な料理が「食用菊のおひたし」です。
もっともよく食べられているのが、高い香りと美しい色合いでよく知られている「延命楽」という品種ですが、一般には「もってのほか」という呼び名で親しまれています。この呼び名の由来は、「天皇の御紋である菊の花を食べるとはもってのほか」だとか、「もってのほか(思っていたよりもずっと)おいしい」といった諸説があります。
「もってのほか」で食用とされるのは花びらのみです。沸騰したお湯に酢を少量入れてゆで、ざるにとって冷水にさらすとより美しい色合いとシャキシャキした食感が楽しめます。醤油、だし入り醤油などをかけていただきますが、味付けしたキノコ類やクルミなどと和えても美味しくいただけます。
食用菊には抗酸化作用を持つビタミンE、疲労回復に役立つビタミンB1などが豊富なだけでなく、菊花の精油成分には解毒作用や消炎作用、抗菌作用などがあることが知られており、刺身のつまに菊花を添えるのは、これからの効果を期待していると考えられています。また、漢方では、食用菊は眼精疲労に効果的といわれて古来から使われてきました。中国では、食用菊を乾燥させた菊のお茶がよく飲まれているようです。
目を楽しませてくれるだけでなく、栄養も豊富な菊の花。ぜひ、様々な方法で楽しんでみてください。

写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/shokuyogikunoohitashi_yamagata.html)

 

次回の「健康かわら版」は2023年12月20日頃配信予定です。

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