Vol.239–2023年7月号

Vol.239–2023年7月号

■首コリ治療医、病理専門医の説く頭痛について ほとんどの“頭痛”とは頭皮痛のこと 治療法は松井理学療法と自己姿勢の復帰

3)首の構造と頭痛=頭皮痛のおこりかた
遠藤 雄三先生 (東京脳神経センター総合内科、病理専門医、医学博士)
遠藤 雄三先生によるドクターからの健康アドバイス第3回の今回は、私たちの首の構造から神経と頭痛の関係について紐解いてゆきます。

■ワールドヘルスレポート

人工知能 (AI) コンピュータープログラムを使って、電子カルテに記録された医師のメモから患者の死亡リスクや入院期間などを高い精度で予測できることが、新たな研究で示されました。米ニューヨーク大学 (NYU) ランゴン・ヘルス病院では、退院した患者が1か月以内に再入院するかどうかの予測に実際にこのAIプログラムを使っているといいます。NYUデータサイエンスセンターのLavender Jiang氏らによるこの研究の詳細は、「Nature」に6月7日掲載されました。

■食で巡る日本~郷土料理紀行~
鯖そうめん(滋賀県)

今月号も不定期連載「食で巡る日本~郷土料理紀行~」を掲載します。
今回は暑い夏にぴったりの「鯖そうめん」についてお話します。

7月の行事といえば七夕。梅雨時でなかなか晴れた天の川が見られない昨今ですが、今年はいかがだったでしょうか。7月7日の七夕にそうめんを食べる地方もあると聞きます。その由来は、中国伝来の縄のように編み上げた小麦粉のお菓子のようなもの「索餅」が無病息災を祈って食べられていた風習が、次第に「索餅」ではなくそうめんが食べられるようになった、とも言われますし、細長いそうめんを、七夕の織姫の糸や天の川に見立てている、とも言われ、諸説があります。
そうめんといえば夏の常備食。暑くて食欲が減退しがちなときも、のどごしがいいそうめんなら食べられる…という方も多いのではないでしょうか。だし汁につけて食べることが多いそうめんですが、今回はいつもとちょっと違うそうめんの食べ方、「鯖そうめん」を滋賀県湖北地方からご紹介します。

鯖そうめん

滋賀県の長浜、湖北地方では「五月見舞い」といって、春の田植えの繁忙期になると農家に嫁いだ娘を気遣い、滋養豊富な保存食である焼きサバを嫁ぎ先へ贈る風習があります。その焼鯖とそうめんを炊き合わせて作る「鯖そうめん」は、この地方に古くから伝わる定番の郷土料理です。また、毎年4月には、長浜八幡宮の祭礼として長浜曳山祭りが行われますが、この日に客人をもてなすハレの日のご馳走として、欠かすことの出来ない一品だったのが「鯖そうめん」だったそうです。
作り方はとてもシンプルで、焼鯖を甘辛い出汁で柔らかくなるまで煮込んでから、その煮汁で素麺を煮ます。それからサバの周りにそうめんを盛り付け、煮汁をかけたら出来上がりです。味付けが濃いめため、主食としてだけではなく、副菜としても美味しくいただけます。のど越しが良いだけでなく、そうめんと一緒に栄養が豊富な焼き鯖も一緒にいただける鯖そうめん、ぜひレバートリーの一つに加えてみてください。

写真出典:農林水産省Webサイト
(https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/saba_soumen_shiga.html)

 

次回の「e-健康かわら版」は2023年8月21日頃配信予定です。

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