Vol.238–2023年6月号

Vol.238–2023年6月号

■大和薬品最新情報

◎ オンラインセミナーを実施しました
◎ フィリピンから医師らが来日し、大和薬品のセミナーに参加
◎ バイオブランの論文集が出版されました

■首コリ治療医、病理専門医の説く頭痛について ほとんどの“頭痛”とは頭皮痛のこと 治療法は松井理学療法と自己姿勢の復帰

2)体験/炎症とは
遠藤 雄三先生 (東京脳神経センター総合内科、病理専門医、医学博士)
遠藤 雄三先生によるドクターからの健康アドバイス第2回の今回は、頭痛に悩まされる4,500人以上の患者を診てきた先生の体験から、頭痛の原因についてお話いただきます。

■ワールドヘルスレポート

歯科治療の中断が全身性疾患の悪化と有意に関連
歯科治療の中断と、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、心・脳血管疾患、喘息という全身性慢性疾患の病状の悪化が有意に関連しているとする研究結果が報告されました。近畿大学医学部歯科口腔外科の榎本明史氏らの研究によるもので、詳細は「British Dental Journal」に4月11日掲載されました。

■食で巡る日本~郷土料理紀行~

ご要望の多かった「食で巡る日本~郷土料理紀行~」ですが、今月号より不定期連載にて再開いたします。
今回は6月にふさわしい「水無月」についてお話します。

水無月 (京都)

梅雨に入り、じめじめとした気候が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

元旦に新たな気持ちで新年を迎えたかと思いきや、ふとカレンダーを見ればもう6月。今年ももう半分を過ぎようとしています。歳月の過ぎる早さをしみじみと感じている方も多いのではないでしょうか。

6月になると、和菓子屋さんのガラスケースに並ぶのが涼しげな「水無月」。京都では、6月に三角形に切った白い「ういろう」に炊いた小豆をのせた「水無月」という和菓子をいただく風習が古くから伝わっています。平安時代の宮中では旧暦6月1日に「氷室の節会」という暑気払いの行事が行われ、氷室に保存した氷を食べる行事がありました。しかし当時は氷が大変貴重だったことから、庶民の間では氷を模した「水無月」が食べられるようになったと言われます。「水無月」の三角形は氷のかけらを表しており、上に散らされた小豆は邪気払いの意味が込められているそうです。

そして、この時期に行われる伝統行事が「夏越しの祓」。神社の参道などに大人の背丈ほどもある大きな茅の輪が設けられていることに気づく方も多いのではないでしょうか。これは一年の半分が過ぎた6月の晦日に、茅の輪をくぐって半年の間に身についた穢れや厄災を払い落として心身を清め、残り半年の無病息災を願う行事です。

日に日に蒸し暑さが増して体調管理が難しくなるこの季節、伝統的な暑気払いに想いをはせつつ、ぜひ「茅の輪くぐり」と「水無月」を試してみてください。残り半年、皆様が健康な毎日を過ごせますように!

 

次回の「健康かわら版」は2023年7月24日頃配信予定です。

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