Vol.213–2021年5月号

Vol.213–2021年5月号

今月のトピック

■ アンチエイジングとプライムエイジングの違い
6) プライムエイジングと医療(エクソソーム、細胞治療)
飯塚 翠 先生(M再生クリニック)
最終回の今回は細胞治療を含めた再生医療とプライムエイジングについてお話します。

■ワールドヘルスレポート
音楽の健康への効果
音楽が心や体の健康に有効であることは、これまでも指摘されてきました。今回は、音楽の健康効果についての報告をご紹介します。

■健康豆知識 健康の温故知新
135) 「体動」のすすめ
運動した方がいいのはわかっているものの、何だか億劫で…という方は多いのではないでしょうか?今回は、医療法人社団こころとからだの元氣プラザのコラム「『体動』のすすめ」(巡回健診事業部長(医療担当)・内科医 村松秀樹氏)をご紹介します。

食で巡る日本~郷土料理紀行~

青森県 せんべい汁

せんべい汁は、青森県八戸周辺で食べられている郷土汁で、麦やそばで作ったせんべいを、ちぎって汁物に入れて作ります。近年では、当地の名物、南部せんべいが使われることが多いようです。
南部せんべいは旧南部藩の領地だった青森県南東部から岩手県北部にかけての伝統食品で、小麦粉に塩と水を混ぜ鉄製の型で丸く焼いたものです。江戸時代後期、飢饉や凶作が続き、米の収穫が難しかった現在の八戸市とその周辺を含む南部では、麦やそばが広く栽培されました。収穫された麦やそばの粉から、やわらかい麦せんべいやそばせんべいが作られるようになり、明治時代になって固く焼いた南部せんべいが誕生したと言われます。
せんべいは冷害が多く米がよく取れなかった地域の貴重な保存食でした。これを味噌汁や鍋に入れて煮たものが「せんべい汁」ということです。
せんべい汁には、ゴボウやニンジン、長ネギ、キャベツやしいたけなどの野菜のほか、鶏肉やサバなどの食材が使われてきました。使われる野菜には、ごぼうの食物繊維、キャベツのビタミン類、人参のカロテンと、豊富な栄養が含まれています。ひと煮した南部せんべいのモチモチとした食感がくせになる美味しさで、ボリュームのある一椀です!

次回の「e-健康かわら版」は6月21日頃配信予定です。

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