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健康かわら版

Vol.205–2020年9月号

今月のトピックス

■感染症と免疫シリーズ
5) 細菌感染と抗生物質:抗ウィルス薬は細菌には効かない
遠藤 雄三先生 (浜松医科大学 第一病理)
ウィルスは生物の定義から外れており、地球上における生物直前の存在あるいは 構造物といえます。ウィルス感染と細菌感染に対する治療の標的は根本的に異なる ので、抗ウィルス薬は細菌には効かないのです。今回は、ウィルス感染症の治療と 予防についてお話します。

■ワールドヘルスレポート
気候変動は健康にも影響する
近年、地球の温暖化による気候変動が大きな問題となっています。今回は、この ような気候変動が私達の健康に及ぼす危険について、アメリカのレポートからご報告します。

■健康豆知識 健康の温故知新
128) 健康人生101年のための栄養と食事
日本人の平均寿命は伸び続け、「人生100年時代の到来」と言われます。今回は 2020年9月2日に実施された「ヘルスSHIFT100 日本発!世界へ広げるレジリエンスな 健康社会」から、特別講演「健康人生101年のための栄養と食事」(公益社団法人日本 栄養士会会長/神奈川県立保健福祉大学学長 中村丁次氏)の講演をご紹介します。

食と健康の歳時記

白露と米

朝夕の空気がひんやりと心地よく、草木に降りた露が白く光る季節になりました。 昔の人は、この露を「白露」と名付けました。この季節を詠んだ百人一首の「白露に 風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける」(文屋朝康)は、 ご存知の方も多いのではないでしょうか。秋景色にどことなく物哀しさが漂う、 趣深い季節の訪れです。

その一方で、田畑や里山では収穫の季節を迎え、秋の味覚に心躍ります。そろそろ 早いものだと店頭に新米が並びますね。ふんわりと立ち昇る炊きたての新米の香り、 秋ならではの最高のご馳走です。今回は、古来からの日本人の主食、米についてお話します。

米はイネ科の一年草の種実で、でんぷんが約75%を占めています。お米には、エネルギーの 源となるでんぷんの他、タンパク質や脂肪、ビタミンB1やビタミンEなどの栄養素が豊富に ふんだんに含まれていて、まさに栄養の宝庫です。なかでも成分の7割以上を占める でんぷんは極めて質が良く、消化・吸収も高いので、エネルギーをたくわえ、持続すると 言われています。さらに、胚芽にはビタミンB群、ビタミンE/K、ミネラルが豊富に含まれており、 また、米ぬかには良質なたんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維類が豊富に 含まれています。日常の食卓では精白米を食べることが多いですが、玄米には様々な栄養が 豊富に含まれ、漢方では胃腸を整え、気力を補う「粳米」と呼ばれる生薬にもなっています。 玄米は調理に手間がかかり、硬さが気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近では、 玄米の全粒を微粉末にした製品などもいろいろあるため、様々な料理に活用して、健康に 役立ててみるのもいいかもしれませんね。

また、健康や疾患の予防・治療のために減塩を心掛けていらっしゃる方も多いかと思います。 パンやうどん、ラーメンなどには塩分が含まれますが、米は水だけで炊いて調理ができるため、 塩分が含まれません。それだけでなく、お米は粒であるため、食べる際によく噛むので、 唾液の分泌が促されます。それによって胃腸への負担が軽減され、栄養の吸収を高めます。 このことからも、米は健康の面においても理想的な主食であると言えるでしょう。 日本人の米離れが進んでいると指摘される現在ですが、栄養にも優れたお米の良さを、 新米の美味しいこの季節に改めて見直してみませんか。

次回の「e-健康かわら版」は10月20日頃配信予定です。

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