Vol.201–2020年5月号

Vol.201–2020年5月号

今月のトピックス

■大和薬品最新情報
◎論文掲載:米ぬかアラビノキシラン(MGN-3/バイオブラン)はマウスの放射線誘発腸壁障害をミトコンドリア依存的に緩和す

◎論文掲載:米ぬかアラビノキシラン(MGN-3/バイオブラン)はエールリッヒ腹水癌マウスの放射線治療の効果を高める

◎論文掲載:米ぬかアラビノキシラン(MGN-3/バイオブラン)の肝発癌ラットに対する化学防護作用

■感染症と免疫シリーズ
1) ウィルス感染と免疫システム
遠藤 雄三先生 (浜松医科大学 第一病理)
私たちはもともと生体防御システムを持っており、周囲から負けないように守られて進化しました。遠藤雄三先生(浜松医科大学 第一病理)に、6回にわたってウィルス感染と免疫システムについてお話しいただきます。

■ワールドヘルスレポート
「音楽療法」に期待される様々な効果
音楽は、様々な形で私達に関わっていて、その効果から健康にも役立つと考えられています。今回は、音楽の健康に対する効果について、海外のレポートからご紹介します。

■健康豆知識 健康の温故知新
124) 腎臓を守って、認知症を予防!
第157回老年学・老年医学公開講座「腎臓を守って、認知症を予防!」に基づき、3回にわたって慢性腎臓病の観点から脳梗塞や認知症の予防について考えます。

食と健康の歳時記
小満とそら豆

小満とは、5月21日~6月5日頃の、太陽を浴びて万物がすくすくと育つ季節を指します。梅雨を前に、麦は金色の穂を揺らし、田んぼは田植えの準備に追われ、活気に満ち溢れています。川では6月に鮎釣りが解禁になり、長い竿を持った釣り人が並びますが、初夏から夏の風物詩であると言えるでしょう。
この季節が旬の食べ物に、そら豆があります。梅雨時期が近づくと湿度が高くなり、湿気が体内にも侵入して消化不良や関節痛、頭痛、肩こり、むくみなどのトラブルの一因となります。こうした余分な水分の排出を促す手助けをしてくれるのがそら豆です。初夏の味覚の一つとして親しまれているそら豆ですが、日本へは江戸時代初期に中国から伝来したと言われます。さやが天をむいて直立するところから「そら豆」と名付けられたと言われます。枝豆に匹敵するタンパク質と糖質が含まれており、タンパク質のアミノ酸組成も非常に優秀で高い栄養効果が期待できます。またスタミナの元と言われるアスパラギン酸や旨味成分のグルタミン酸が豊富なので、夏へ向けて体力をつけるのにふさわしい食品であると言えるでしょう。そら豆は、「美味しいのは三日だけ」と言われるほど、鮮度の低下が早い野菜です。さやから出すと急激に鮮度が落ちるので、調理の直前にむくようにしましょう。シンプルに焼いたりゆでたり、ご飯に炊きこんでも美味しくいただけます。ねぎや生姜などの香辛料をたっぷり使った「そらまめとエビの炒め物」は、腎を補うえびと組み合わせると相乗効果が得られますので、むくみやすい、足腰が冷える、尿が近いなどという人におすすめです。
気温が急に上がると、血管が広がって肺の働きが追い付かなくなり、息切れがちになります。このような時は、ゆっくり息を吐きだします。すべて吐き切らないと肺の隅々の酸素が入れ替わらないため、呼吸は吐く方が先です。全部出し切ってから、きれいな空気を吸いましょう。動悸を感じたときは、肩甲骨周りの滞りを流してあげるように、ゆっくりとほぐしてみるようにするといいでしょう。

次回の「e-健康かわら版」は6月19日頃配信予定です。

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