vol.165—2017年5月号

vol.165—2017年5月号

今月のトピックス

■大和薬品最新情報
◎「健食原料・OEM展2017」に出展しました

◎論文掲載:修飾米糠ヘミセルロースはin vitroにおいてVEGFR2およびその下流シグナル経路を介して血管内皮細胞増殖因子による血管新生を阻害する

■健康な生活のための食生活、栄養と運動
3)減量と適切な体型維持のためのサプリメントと栄養―科学的な観点から―
John E. Lewis先生 (マイアミ大学)
過去 30 年の間、米国では肥満の蔓延を克服することができませんでした。現在のアメリカにおける肥満への取り組みについてお話しします。

■ワールドヘルスレポート
認知症対策になる脳の刺激と睡眠
近年、高齢化が進むとともに日本でも認知症が問題となっています。今回は、認知症の対策のために日常生活でできることを米国における研究からご紹介いたします。

■健康豆知識 健康の温故知新
88)ロコモティブシンドロームを知っていますか?
「ロコモティブシンドローム」という言葉を聞いたことがありますか?これは近頃よく聞かれる言葉ですが、運動器の障害のことを意味します。今回は、ロコモティブシンドロームの予防についてお話しします。

気になる旬の食材

あさり

木々の緑が日に日に濃くなり、風もさわやかに初夏めいてきました。潮風を浴びながらの潮干狩りは、この季節ならではの楽しいレジャーですね。今月は、今が旬のあさりについてお話しします。
近年ではあさりは一年中店頭で見られますが、夏になると産卵期にあたるため身が痩せて味が落ち、毒を持つこともあるので中毒を起こしやすいと言われます。そのため、昔は春を過ぎると食することはほとんどありませんでした。やはりあさりの旬は春先と言えるでしょう。

先月号で、春は肝機能が落ちやすくなることについてお話ししましたが、あさりも肝臓の働きを補う春の食材です。肝臓は血液を貯蔵しますが、あさりは血液中のヘモグロビンの成分となる鉄分、赤血球の形成に重要な役割を果たすビタミンB12を豊富に含みます。そのため、貧血予防に役立ちます。また、利尿作用があり、古くからむくみに効果があるとされてきました。

あさりは二枚貝の中でも特に調理方法が多い食材で、味噌汁が定番ですが、深川丼、佃煮や酒蒸しなどの和食だけでなく、スパゲッティーやクラムチャウダーのような洋風でも楽しめます。加熱した時に出る汁にうまみと栄養がたっぷり含まれているため、汁ごといただける調理方法がお勧めです。深川丼は、アサリのむきみをしょうゆやみりん、もしくは味噌で煮つけてご飯にのせたものですが、江戸時代に漁に出る前や船上で簡単に食べられるものとして生まれたのが始まりです。手早く栄養を補給できる理想的な日常食であったと言えるでしょう。また、あさりに含まれる鉄分はビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が高まるため、貧血気味の方は、トマトと煮てスープにしたり、小松菜と炒め煮にしてみるとより効果が期待できるでしょう。

今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。
次回の「e-健康かわら版」は6月15日頃配信予定です。

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