vol.125 2014年1月号

vol.125 2014年1月号

今月のトピックス

■光岡博士の乳酸菌のはなしシリーズ
4)生菌でも死菌でも効果は変わらない
東京大学名誉教授 光岡知足 先生
◎光岡先生の研究により、乳酸菌は生きたまま胃を通り腸内で増殖するのは難しいことがわかりました。それでは、乳酸菌を摂取することによる機能性は期待できないのでしょうか。加熱処理した乳酸菌死菌体の効果を調べたところ、生菌でも死菌でもその効果は変わらないということがわかりました。

■ワールドヘルスレポート
注目されるサプリメントの医療費削減効果 
◎サプリメントを病気の予防に活用すると、どれだけ医療費が削減できるかを算出した調査報告が米国で発表されました。病気予防で医療費削減を、という意識が高まる中、サプリメントは今後も注目を集めると考えられます。

■健康豆知識 健康の温故知新
48)咀嚼で脳を活性化
◎咀嚼と脳の機能は密接に関係しています。咀嚼することによって脳に様々な刺激が与えられ、また、咀嚼が十分にできないと脳の機能は低下します。今回は、日本咀嚼学会主催の講演を基に、咀嚼と脳の活性化の関係についてご紹介いたします。

今月のメニュー

■気になるからだ
◎第46回 知っておきたい「めまい」

■気になるからだ 知っておきたい「めまい」
私たちは、無意識のうちに目と耳、そして足の裏を使って、「今どこにいるのか」「どのように動いている(動いていない)のか」という情報を集め、それらを脳で統合しています。一連の活動がきちんと機能しているからこそ、走っている時でも目が回らずにすむのです。耳の奥にあるバランス感知器がきちんと機能しなくなったり、脳の細胞が減って機能が低下したり、ストレスで脳が過敏に反応したりして情報が混乱すると、「めまい」を感じます。
中でも多いのは、耳の疾患が原因の「めまい」です。症状の現れ方としては、周りの景色がぐるぐる回って見える「回転性」、ふわふわと雲の上を歩いているような「浮動性」などが挙げられますが、耳鳴りや難聴を伴うこともあります。ただし、「めまい」とともに手足のまひやしびれなどがあったら、脳の疾患の可能性があるので、緊急の対応が必要です。
緊急性のない「めまい」の治療では、薬の他にリハビリテーションも効果があると言われています。「首ふり」や「うなずき」などの体操を行って、目、耳、足の裏を刺激し、バランス感覚を脳に覚えさせるのですが、自己流ではなく、決められた方法・回数で継続することが大切です。
「めまい」の原因の診断と治療は、専門医と二人三脚で進める必要があると言えるでしょう。

今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。
今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は2月10日頃配信予定です。

TOP