Vol.117 2013年5月号

Vol.117 2013年5月号


ごあいさつ

こんにちは、メルマガ担当の石原です。
今月は浜松医科大学(第一病理)の遠藤雄三先生のコラムが更新されています。口から入った食べ物は、はたして身体の中を通るのでしょうか、それとも外を通過して、最終的に排泄されるのでしょうか。生体防御能としての免疫系の一翼を担う粘膜免疫系に注目して新しいテーマに突入します。
その他にも健康お役立ち情報をお届けしていきますので、今月もどうぞお楽しみ下さい。

トピックス

■病理専門医からみた健康戦略シリーズ 第二弾 炎症と免疫
15)自己とは?非自己とは?
浜松医科大学(第一病理)医学博士 遠藤雄三先生
◎身体の外部と内部を隔てる消化管は、食物や水分を吸収し体内の血管中に送り込み栄養素を全身に届ける役割をはたします。外部とのやり取りを行う器官では、当然微生物などの外敵も一緒に進入しようとしますが、それを防ぐため粘膜は粘膜免疫系という特別な生体防御能を備えます。

■ワールドへルスレポート
米国男性、3人に1人が心臓血管疾患
◎前回、アメリカ人女性の健康状態を取り上げましたが、男性の場合はどうでしょうか。どうやら、女性に比べ健康診断の受診率が低く、とくに心臓血管疾患による死亡者が多いようです。今回のワールドヘルスレポートでは現状を報告します。

■健康豆知識 健康の温故知新 
40)PM2.5、喫煙で吸引
◎中国からの大気汚染物質PM2.5による健康影響が懸念されていますが、実はこの物質はタバコの煙にも多く含まれています。今回はPM2.5など喫煙による健康被害についてご紹介いたします。

今月のメニュー

■大和薬品関連最新情報
◎健食原料・素材・OEM展2013に出展
■気になるからだ
◎第38回 猛威をふるう風疹 
■編集後記

■大和薬品関連最新情報
大和薬品は、東京国際フォーラムで開催された健食原料・素材・OEM展2013に出展しました(4月23日~24日)。機能性食品の原料メーカーや、受託加工業者などB to Bに特化した同展示会では参加企業が40社以上を数え、盛会裏に会期を終えました。企業プレゼンテーションには当社も参加し、「NKCPの血流改善作用」と題し同素材の最新データを発表しました。

■気になるからだ 猛威をふるう風疹
首都圏を中心に風疹が流行しています。国立感染症研究所の統計では、今年1月から4月10日までの全国の累積患者数は3480人で、この4カ月あまりの間に、昨年1年分の患者数(2353人)を大きく上回っています。例年、流行時期は春から初夏にかけて
なので、これからも注意が必要です。
風疹は「風疹ウイルス」によっておこる感染症で、俗に「三日はしか」とも呼ばれます。患者の唾液などを介して感染し、2~3週間の潜伏期間の後、発疹、発熱、リンパ節の腫れなどが現れます。発熱は3日程度で、発疹も3~5日間程度で自然に治まります。一度かかった人は免疫がつき、その後かかることは、ほぼありません。
かつては小学校低学年までの子どもに多い病気でしたが、近年は成人男性がかかっているのが特徴です。大人の場合、症状が出ている期間が長い傾向があるとされています。妊婦が風疹にかかると、お腹の赤ちゃんに影響が及ぶおそれがあるので、予防が重要となります。
風疹はワクチンで予防が可能です(一部接種できない人もいます)。今回の流行を受け、一部の自治体ではワクチンの費用を助成する動きが出てきました。子どもの頃に風疹にかかったかどうか、覚えていない人は、風疹の抗体検査を受ける方法があります。

■編集後記
今月のメールマガジンはいかがでしたか?
さて、今月の旬の食材は「しらす」です。今では一年中スーパーでみかけるしらすですが、本来4月~5月が旬の時期です(カタクチイワシは秋しらすともよばれ、その名の通り秋が旬)。イワシの稚魚を塩茹でして乾燥させたものがしらす干し、さらに乾燥させたものがちりめんじゃこです。しらす干しにはチロシンが多く含まれます。脳内神経伝達物質の前駆体であるこのアミノ酸は、ノルエピネフリンやドーパミンを増加させることから、ストレスの軽減や集中力の向上に役立つことが知られています。ご飯のお供にピッタリのしらすを楽しみながら、健康に役立てましょう。

今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。
今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。
皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は6月10日頃配信予定です。

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