Vol.84 2010年8月号

Vol.84 2010年8月号

ごあいさつ

こんにちは。メルマガ担当の石原です。
今月は、ドクターからの健康戦略シリーズにお休みをいただき、8月1日に開催した「バイオブラン研究会2010」の詳細をお伝えします。
またワールドヘルスレポートでは以前から取り上げてきた米国の医療費高騰についての最新情報をお届けいたします。
今月も盛りだくさんの内容でお届けいたしますのでお楽しみに。

■ワールドへルスレポート
◎米国ではこれまで自閉症とみなされなかった軽度の症状までも自閉症と診断されるようになった。自閉症の発症率や代替療法利用率など現状をリポート。

■健康豆知識
◎健康の温故知新 7)インド古来のヨガ、日本でブーム再燃

今月のメニュー

■大和薬品関連最新情報
◎バイオブラン研究会2010を開催しました
■気になるからだ
◎第5回 中心が見えなくなる「加齢黄斑変性症」
■編集後記

■大和薬品関連最新情報
大和薬品は今月1日に「バイオブラン研究会2010」を開催しました。研究会当日はUCLA大学のゴーナム博士、このメルマガにも健康戦略シリーズを連載していただいている遠藤雄三先生、大和薬品研究開発部部長の加藤、小松薬品の小松先生、漢方の幸梅堂の延寿先生にご登壇いただき、バイオブランに関する最新知見をお話いただきました。 その一部をご紹介します。

第一部の最初の発表はUCLA/Drew大学のマンドゥー・ゴーナム先生に「バイオブランと酵母エキスとクルクミン」と題しご講演いただきました。昨年から米国や中東のメディアに大きく取り上げられている、パン酵母ががん細胞の殺傷能力を持つという驚きの実験の内容と、バイオブランとクルクミン(ウコン中の成分)を併用したときの効果についての発表は非常に新しく、聴講者の関心を集めていました。
次に浜松医科大学の遠藤雄三先生に、丸山ワクチンのこれまでの症例報告と、その成分であるアラビノマンナンと良く似た構造を持つバイオブランについて詳細をお話いただきました。

第二部では弊社の加藤久宜がバイオブラン(米ぬかアラビノキシラン)の最新研究動向と樹状細胞に対する研究結果を中心に解説し、続いて小松先生と延寿先生にそれぞれのバイオブランに対する見解をお話いただきました。

第三部は講師の先生方に向けた聴講者からの質問の時間を設けました。
特にゴーナム先生の講演には非常に高い関心が集まり、活発な議論が展開されました。

■気になるからだ 中心が見えなくなる「加齢黄斑変性症」
加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう、AMD)という眼の病気があります。進行すると視野の中心が失われ、人の顔が分からなくなったり、新聞が読めなくなったりします。文字通り、加齢に伴って発症していきます。
とはいえ、年をとると誰もがなるかといえば、そうではなく、この病気にも生活習慣が関係しています。
具体的には、喫煙の関与は確実とされます。黄斑は、眼の奥(裏側)にある部分で、ルテインあるいはゼアキサンチンという色素が含まれ、太陽光を吸収するフィルターの役割をしています。
私たちは食事からルテイン/ゼアキサンチンを摂取し、それが黄斑に到達して、眼を守ってくれるというわけです。
この数年で治療は大きく進歩し、失った視力を改善できるようになりました。ただし治療は眼に注射をするので(もちろん麻酔をしてから)、受けるのには決意がいります。やはり、病気にならないですむように心がけたいものです。
ルテイン/ゼアキサンチンは緑黄色野菜などに多く含まれています。ルテイン/ゼアキサンチンの摂取量が多いとAMD発症が少ないとの研究があります。
そのため、眼科では治療の補助や予防にルテインのサプリメントを勧めるところがあります。

■編集後記
今月のメールマガジンはいかがでしたか?
今月の旬の食材は「すいか」を取り上げてみたいと思います。
すいかは利尿作用があり、身体を冷やしてくれるので夏にはかかせない果物です。
西瓜と書くように、原産地は日本からはるか西に位置するアフリカのカラハリ砂漠で、現地では飲料として利用されているほど水分を多く含みます。
前述のように、利尿作用が非常に強く、むくみから腎臓病などの改善に役立ちます。
また、近年では、すいかが多く含むアミノ酸の一種であるシトルリンが注目されています。
シトルリンは激しい日差しの下でも成長できるように、すいか自身が作り出す活性酸素除去物質で、その能力を応用した研究が様々な研究機関で進められています。
旬の食材を楽しみながら、夏バテ防止に役立てましょう。

-「ドクターから健康アドバイス」のお知らせ-

今夏より新しく連載を始める予定です。それに先立ち少しだけ執筆いただくドクターのプロフィールをご紹介します。
医療法人白寿会ハートフルクリニック院長 平良茂 医師
サプリメント療法、点滴療法、統合医療、予防医学、アンチエイジング医学、補完代替療法などを実践するとともに、普及、研究、発展に従事。
日本臨床自由診療研究会の立ち上げなど精力的に活動する。
統合医療の最先端情報をお届けする予定ですので、どうぞお楽しみに!

今月も「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。これからも充実したお役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願いします。皆様からのご意見・感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は9月10日頃配信予定です。

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