Vol.35 2006年7月号

Vol.35 2006年7月号

ごあいさつ

こんにちは。E-メールマガジン担当の本間です。
バイオブラン、NKCPに次ぐ第3の素材「米ケフィラン」ページをOPENしました。ぜひご覧ください。
※上記はいずれも原料のご紹介となります。よろしくお願い申し上げます。

大和薬品ホームページもぜひご覧ください。

■バイオブラン論文集出版記念講演会
ビデオリリースコーナー完成いたしました。
田澤先生、帯津先生、遠藤先生のご講演(抜粋)

■ドクターからの健康アドバイス(バックナンバー)
◎福田一典先生「自然治癒力を高める東洋医学の考え方」
[ Ⅰ ]アドバイス(全6回)[ Ⅱ ]インタビュー(全5回)
(銀座東京クリニック院長 福田一典先生)

■ヘルシーインタビュー
◎病気予防、ホリスティック医療や有効なサプリメントに期待
半蔵門胃腸クリニック
理事長 掛谷 和俊 氏

■ワールドへルスレポート
◎インド伝承医学のアーユルヴェーダ、スパで人気メニューに
■「食と健康」「代替療法」など幅広い最新情報を掲載!
日本食品機能研究会(JAFRA)ホームページもぜひご覧ください。

今月のメニュー

■大和薬品(株)関連最新情報
◎ヘルスフードエキスポ(HFE)で機能性食品3素材を紹介
◎植物由来の「米ケフィラン」発表説明会を開催
■統合医療新着情報【7】米で「がんの予防接種」実用化
■編集後記

■大和薬品(株)関連最新情報
◎ヘルスフードエキスポ(HFE)で機能性食品3素材について紹介

第4回ヘルスフードエキスポ(HFE JAPAN 2006)が5月30日~6月1日の3日間、東京ビッグサイトで開催され(主催:食品化学新聞社、後援:厚生労働省、農林水産省等)、当社は独自に開発した機能性食品の素材3種類について、それぞれの特徴と機能性についてプレゼンテーションを行いました。
各社が最新の研究成果を披露しましたが、当社は「機能性食品の有用性」と題して、「バイオブラン」(米ぬかアラビノキシラン誘導体)、「NKCP」(精製ナットウ菌培養物)、「米ケフィラン」(LK乳酸菌米培地生成物)について特長と機能性を発表しました。
農林水産省の助成を受けて委託研究課題として開発した米ケフィランについては、この種のものとしては初めて米を用いた(100%植物性原料)乳酸菌発酵物であることや、同じく初めてL..ケフィラノファシエンスを単独培養で用いていることなどを、開発のストーリーをまじえて説明。プレバイオティクスやバイオジェニックスの要素を兼ね備えた食品であることも解説しました。
とくに米ケフィランについては、その独自性や開発間もないことなどから、多くの来場者から高い関心が寄せられました。
なお、会場のブースでは3素材を展示しましたが、今回はプレゼンテーション同様、とくに米ケフィランに人気が集まりました。

◎植物由来の「米ケフィラン」発表説明会を開催

当社は新たに開発した食品素材「米ケフィラン」(原料)の発表説明会を、6月28日(水)東京国際フォーラムで開催しました。「米ケフィラン」は、「バイオブラン」「NKCP」に次ぐ当社にとっては第3の製品で、農林水産省の助成事業「糖質工学を応用した炭水化物の多面的利用技術の開発事業」の一つとし採用され、腸内フローラ研究の第一人者光岡知足東京大学名誉教授の指導を受けながら5年余にわたって研究を続けたもので、従来困難とされていたLK乳酸菌単独培養に成功したことで一気に期待と関心が高まりました。
「米ケフィラン」は、長寿で知られるコーカサス地方の発酵乳「ケフィア」由来の乳酸菌(LK乳酸菌)が、日本人が古来より食習慣としている「米」(植物)を栄養源としてつくり出す純植物性の生成物で、有用成分として注目される粘性多糖類「ケフィラン」を高濃度に含有しているのが大きな特徴です。
当日の発表会には、研究者をはじめメーカーの開発担当者や商社の薬食品担当者など、100名近くが集まりました。基調講演では、光岡知足名誉教授(前述)が「米ケフィランの食品素材としての有用性」と題して、伝統発酵乳ケフィアの歴史や特徴、さらに今回の米を栄養源としたLK乳酸菌の単独培養法およびケフィランの効率生産の確立を中心に解説。ケフィランは、ラットやマウスによる動物実験の結果、血圧上昇抑制、整腸作用など多彩な機能性が明らかになり、生活習慣病予防に有用な食品素材であると結論づけました。
特別講演では、池田義雄氏(日本生活習慣病予防協会理事長)が「メタボリックシンドロームの予防と米ケフィランの可能性」と題して、水溶性食物繊維と同様の機能性を持つ「米ケフィラン」のメタボリック症候群予防素材としての意義について解説しました。
同じく特別講演で、北村進一大阪府立大学大学院教授は、「乳酸菌が産生する多糖、ケフィランを中心として」と題して、ケフィラン生合成のメカニズム解析を中心に解説。さらなる生産性の向上がテーマである、と意見を述べました。
質疑応答や立食パーティーで質問が相次ぐなど、今回の新商品に寄せる関心の高さがうかがえ、発表説明会は盛況のうちに終了しました。
なお、「米ケフィラン」について、当社ではすでに独自に商品化を進めていますが、今後は食品や飲料なども視野に入れて原料としての販路も拡張していきたいとしています。

■統合医療新着情報
【7】米で「がんの予防接種」実用化

「人類の夢」ともいえるがんの予防に対して、先ごろ大きな前進がありました。
「がん予防ワクチン」が6月8日、米国で認可されたのです。これは米国の製薬会社メルクが開発したもので、6カ月間に3回のワクチン(注射)を打つことで、子宮がんの一つである「子宮頸(けい)がん」が予防できるといいます。
インフルエンザの予防接種でおなじみのワクチンは、ある微生物の発病力を人工的に弱めた物質。
ワクチンを投与されることで、ヒトはその微生物に対する免疫を獲得します。例えば、インフルエンザに罹らないことになります。
では、なぜワクチンでがん予防が可能かというと、子宮頸がんは「ヒトパピローマウイルス」という微生物が主な原因になっているためです。
このウイルスは、性交渉を通じて女性の70~80%が一度は感染するとされる、ありふれたものですが、場合によっては感染によって「前がん病変」ができ、それが長い時間をかけてがんに成長します。それゆえ、今回のがんワクチンも、ウイルスに感染する前、すなわち性交渉が活発になる前に接種しておく必要があり、対象は9~26歳の女性と決められました。
なお、日本では、メルクの子会社の万有製薬が臨床試験の準備中とのこと。

■編集後記
ホームページの「米ケフィラン」ページはご覧いただけましたでしょうか。
今後も新情報の充実に努めてまいります。宜しくお願い申し上げます。
この時期は蒸し暑く就寝中にも発汗するため血液粘度が高くなりがちです。
水分補給や毎日の食生活に十分お気をつけておすごしください。

皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は8月10日配信予定です。
今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い申し上げます。

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