健康豆知識

健康格言から学ぶ

掲載2 健康は第一の富である

病気や怪我をして、はじめて気づく健康の有難さ。まさに、健康こそ財産です。1830年代~1840年代に活躍したアメリカの思想家・哲学者ラルフ・ワルド・エマーソン(Ralph Waldo Emarson)は、多くの名言を残していますが、その中でも「健康は第一の富である」はよく知られています。また、「人生にとつて健康は目的ではない。しかし最初の条件なのである。」と武者小路実篤も「人生論」で述べているように、富も成功も、幸せも「健康」があってこそ。「健康」こそ、何にも代えがたい財産だと言っても過言ではないでしょう。

生活習慣病を予防する

厚生労働省が発表した平成19年度簡易生命表によれば、0歳の平均余命である「平均寿命」は、男性が79.19年、女性は85.99年で、前年を上回っています。縄文や古墳時代で31歳、明治13年(1880年)では男性36歳、女性38歳だったといいますから、寿命は近代文明といっしょに延びたといえましょう。一方、寿命が延びるに従い、健康を維持して長生きする「健康寿命」の延伸が社会的に重要な課題となってきています。

このことから、病気を未然に防ぐ「未病」が大きな注目を集め、2008年4月には特定健診・保健指導(メタボ健診)がスタートしました。この制度は、40歳から74歳までの全国民を対象としたもので、長寿医療制度(後期高齢者医療制度)をはじめとする厚生労働省の医療制度改革の一環として始まったものです。全国で2000万人を超えるといわれるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の有病者・予備軍を見出して、食事をはじめとする生活改善を指導していくというものです。

健康長寿のために生活習慣を見直す

生活改善については、食生活の見直しが重要とされています。過食、高動物性蛋白・脂肪、栄養過多が肥満、内臓脂肪蓄積の原因となり、これが糖尿病や高血圧、さらに心筋梗塞や狭心症などを引き起こす危険性が高いのです。高塩分や食品添加物(合成着色剤、保存剤、防カビ剤など)、農薬なども、健康を損なう因子として問題視されています。メタボリックシンドロームや、それが引き起こす生活習慣病について、喫煙が健康に悪影響をおよぼすことも指摘されています。

食品機能を活用する

健康維持のために健康食品やサプリメントを利用する人も増えています。しかし、これらは素材や製品の種類も多様で、自分に適した商品を選ぶのは至難の業です。もちろん、すぐれた作用をもった健康食品もあり、使用を勧める医師も増えています。健康食品を選ぶに当たっては、確かな商品であるかどうか、エビデンスや安全性などを確かめる必要があります。薬を服用している場合などは、担当の医師にアドバイスを求めることも必要でしょう。

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