健康豆知識

ホリスティック(全体医療)

掲載34 色彩療法

色彩療法(カラーセラピー)は、色が持つパワーを利用して、心や体を元気づけ、正常に戻し、元来持ち合わせている免疫力や治癒力を高めて健康に役立てる癒しの一つです。

色彩が、人の心と体に強く働きかける特性

を利用したもので、こうした色彩を使った治療は、古代のエジプトやギリシャで既に行なわれていたともいわれています。

そもそも、色とは太陽の光のことです。太陽の光は無色に見えますが、いろいろな色の光をもっていて、屈折によって7種類の光に分散します。

色とは、光の目に見える部分ということもできます。そして、光は電磁波の一種で、固有の振動数(周波数)をもっています。

つまり、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の色は、それぞれ固有の振動数をもっていて、その振動が色として目に見えるというわけです。(上記の7色は、波長の長い順に列挙してあります)

元来、人の体は複数の元素から成り立っており、それらは、常に固有の振動数で振動しています。
人もまた、さまざまな振動(色)からできているのです。人(心と体)と太陽の光(色彩)は、それぞれの振動によって影響しあっているのです。

色彩療法は、日本ではまだ一般的にはなっていませんが、アメリカでは医療現場でも活用されています。
病気の種類によって色を使い分け、免疫力の増加や炎症・痛みなどの沈静化に効果をあげているといわれています。

また、赤い色を見ると瞬発力が高まり、青い色を見ると持久力が高まるというデータもあり、スポーツ選手の能力アップにも色彩療法が採用されています。

赤と青については、同じ人が全体が赤い部屋と青い部屋に順番に入って、それぞれ体温と脈拍数を測ったところ、多くの場合、赤の部屋で測った時の方が、体温は上がり、脈拍数は多くなったという実験結果も発表されています。

これらに関連して、自律神経と色彩の関係も明らかになっています。自律神経には、活動する神経の「交感神経」と休む神経の「副交感神経」がありますが、赤(や黄の暖色系)は交感神経を活発にし、一方、青(や紫の寒色系)は副交感神経を刺激するというのです。

色彩療法である色を選んだとき、そこにその人の心が表れるといわれます。心は体を表わしますから、選んだ色は心と体の状態を表わしますので、色で体調が判断できるということになります。色が言語(色彩言語)を発信する、という学者もいます。言語とは、内面からのメッセージということもできます。

療法としては、専門家(カラーセラピスト)のアドバイスがもちろん必要となりますが、もちろん色彩療法は医療行為ではありません。
それぞれの色が何を示唆するのか予め知っておくと、自分が選んだ色によってそのときの健康状態が判断でき、健康維持に役立つのではないでしょうか。

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