掲載6 血栓症を防ぐ健康食品
健康食品ブーム
健康食品とは健康の保持増進に資する食品として販売されているものです。サプリメントという言葉を聞く方が多いと思いますが、これは補助的な栄養源という意味で、当然、健康食品に含まれます。
近年、毎日のようにテレビや雑誌、そしてコンビニエンスストアーなどでサプリメントが紹介されています。それに伴ってサプリメントの購入者も、急増しています。
ある調査によると、サプリメントを毎日利用している人は33%にものぼり、また、20.8%の人は必要な時に利用しているとのことです。まったく利用したことがない人はわずか16.4%です。
なぜ、現代人はこのような健康食品、サプリメントに頼るのでしょうか。食生活の乱れや運動不足がある上にストレスが作用すると、良好な健康状態を保てなくなります。
現代人は健康への願望が強いため、健康情報を手にすると、それに飛びつきやすいのです。したがって、健康食品を手に入れて、より健康を保とうとするのではないでしょうか。
正確な情報
皆さんもご存知のように、メディアである健康食品が紹介されると、あっという間にその製品が売り切れるという現象があります。
この背景には健康食品に関する正しい情報が消費者に正確に伝わっていないという問題点があります。健康食品は医薬品ではないため、効果や効能の表示ができないのです。
したがって、利用者の体験談などを載せて、いかにも効果があるように宣伝していますが、これには科学的根拠が乏しいのです。
最も重要視しなければならないのは、科学的に正しい手法で行われた研究結果です。専門家の研究で安全性と有効性が証明され、それが科学論文で掲載されたとき、はじめて良い健康食品と呼べるのです。
血栓症を防ぐ健康食品
さて、前回は血栓症予防のために、日本古来の食品である納豆が有効であることをご紹介しました。それは、納豆に含まれるバチロペプチダーゼFという蛋白質に、血栓溶解作用や血栓形成予防作用があることを見出したからです。
納豆が嫌いな人、あまり食べない人にとっては、この物質をなんとか摂取できれば、より健康が維持されます。反対に、納豆を多く食べる人は、確かにバチロペプチダーゼFを多く摂取することができますが、摂取カロリーが高くなるといった問題があります。
そこで、有効な物質のみを効率よく摂取できるように、バチロペプチダーゼFを主成分とする健康食品(NKCPTM)が開発されたのです。開発の過程で、納豆の独特な臭いや納豆菌体を除去しましたので、納豆が嫌いな方でも抵抗なく利用できるでしょう。
また、ビタミンKを含まないため、ワルファリンなどの薬剤を内服中の方でも、相互作用を気にせずに利用できます。
私たちは、NKCPTMの安全性や有効性をさまざまな研究で証明してきました。もちろん、ヒトに対する臨床試験でも効果が確認されています。ヒトの血液粘度を下げて、血液を流れやすくすることがわかり、肩こりにも効果的でした。
これらの研究成果は科学論文などで国外・国内へ発信されています。納豆を知らない外国人研究者も、このNKCPTMに注目しているのですから、興味深いことです。
皆さんも、納豆由来の健康食品を多く目にすることがあるでしょう。宣伝だけで決めずに、本当の有効性と安全性が確立されている製品を選んでください。血液の流れを良くして、血栓症を防ぐことは長生きの秘訣です。