米ケフィランは抗原誘発性マスト細胞活性化を抑制する

         

米ケフィランの抗炎症効果を評価するために、マスト細胞の活性化に対する米ケフィランの効果を調べました。マスト細胞は、細胞表面に免疫グロブリンE(IgE)受容体(FcεRI)を発現し、過剰な活性化はアレルギー性および炎症性障害の引き金となります。

骨髄由来マスト細胞(BMMC)を、0.1、0.3、1、および3 mg/mL の米ケフィランで前処理し、抗原で刺激して脱顆粒とサイトカイン産生を調べました。マスト細胞の脱顆粒を、細胞上清に分泌される顆粒に保存される酵素β-ヘキサミニダーゼの活性を測定して観察したところ、米ケフィランによるBMMC の前処理によって、抗原刺激後のβ ヘキソサミニダーゼ放出は、用量依存的に有意に阻害されました(図1)。また、TNF-α はマスト細胞によって産生される重要な炎症性サイトカインであることから、BMMC におけるTNF-α 分泌に対する米ケフィランの効果を調べました。その結果、抗原刺激後のBMMC からのTNF-α 分泌は、米ケフィランによる前処理によって抑制されました(図2)。

米ケフィランによる前処理によって、用量依存的に脱顆粒およびサイトカイン産生が抑制されることが明らかになりました。この作用は、米ケフィランがシグナル伝達カスケードに影響を与えることによるものと考えられます。本研究により、マスト細胞によって媒介されるアレルギー疾患の予防と治療に対して、米ケフィランが有用であることが示唆されました。



0.1、0.3、1、3 mg/mLの米ケフィランで前処理したBMMCを抗原で感作した後にβ-ヘキソサミニダーゼの放出量を調べ、米ケフィランの脱顆粒抑制効果を評価しました。




1、3 mg/mLの米ケフィランで前処理したBMMCを抗原で感作した後にTNF-αの産生量を調べ、米ケフィランのTNF-α産生抑制効果を評価しました。

大和薬品研究開発部