抗動脈硬化作用

         

高コレステロール食を負荷することにより、実験的に粥状硬化*を誘発させたウサギに、米ケフィランを摂取させると、大動脈の粥状硬化形成を抑制することが示されました。悪玉コレステロールの一種である血中β‐VLDL中の過酸化脂質量を測定したところ、標準飼料摂取群に比べて、米ケフィラン摂取群では過酸化脂質量が有意に低下していました。また、標準飼料摂取群と米ケフィラン摂取群のβ‐VLDL中の単糖の含量を調べると、米ケフィラン群でケフィランの構成糖であるグルコースとガラクトース含量が有意に高いことが示されました。これらのことより、米ケフィランの関与成分であるケフィランは消化管から吸収されて抗動脈硬化作用を示したものと考えられ、バイオジェニックスとしての機能を持つことが明らかにされました。 *アテロームと呼ばれる、脂肪やコレステロールなどが粥のようにドロドロした状態になった異物が、動脈内膜にたまることで起きる動脈硬化の一種。


Kefiran Reduces Atherosclerosis in Rabbit Fed a High Cholesterol Diet