健常者の末梢血から単球を分離して[GM・CSF、IL-4]存在下で6日間培養し、末成熟樹状細胞(iDC)を調製しました。7日目にiDCに各濃度のバイオブランを加えて、2日間培養し、樹状細胞への成熟を観察しました。また、iDCから樹状細胞の成熟作用をもつ2種類の培養液を用いて同様に操作し、それぞれmatDC1及びmatDC2としました。iDCにおいて、バイオブランは濃度依存的に単球のマーカーであるCD14の発現を抑制し、樹状細胞のマーカーであるCD83の発現を増加させました。これらの結果から、バイオブランは樹状細胞への成熟を促進させる作用を持つものと考えられました。
D.CHOLUJOVA,et al,NEOPLASMA,56,2,2009