Vol.21 2005年5月号

Vol.21 2005年5月号

ごあいさつ

こんにちは。大和薬品E-メールマガジン担当の本間です。
新茶が楽しみな季節になりましたがいかがおすごしでしょうか。
春季は展示会のシーズンで今月も当社は「機能性食品展」へ参加予定です。
最近は海外からのお客様もかなり増えており、特にアジア地域のお客様の熱気が感じられます。展示会やホームページ(HP)で当社のオリジナル原料の特長や活動状況を少しでも多くのお客様にお伝えすることができればと考えております。
今月のメールマガジンもHPとあわせて健康情報をご覧いただけると幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

ホームページもぜひご覧ください。
■スタッフボイス「一筆登場」・・・つくば工場から現場の声をお届けします。
つくば工場・副工場長 猪狩直樹

■海外最新情報
医療現場でも効能に注目、アニマルセラピー

■健康豆知識
クナイプ療法

今月のメニュー

■大和薬品(株)関連最新情報
◎スロバキア・チェコ共和国の2国でバイオブランセミナー開催
◎”HFE JAPAN”で「NKCP」のトリプルファンクションについて発表
◎【予告】第8回機能性食品展に出展します
■健康お役立ち情報
【1】Anti―Agingについて (2) 抗加齢医学
【2】コーヒーと健康のホットな仲?
■連載シリーズ…….第3回 気づいてますか?骨のSOS (全5回)
■編集後記

■大和薬品(株)関連最新情報

◎スロバキア・チェコ共和国の2国でバイオブランセミナー開催

当社の現地法人DHD(Europe) Ltd.は医師など専門家へのバイオブランの普及を目的として4月21・22日にスロバキア(ブラチスラバ)、チェコ共和国(プラハ)の2カ国で「バイオブランセミナー」を開催しました。
今回は2月のドイツにおける同セミナーに次ぐもので、前回同様、国のガン・免疫に関する研究機関と現地代理店の協力のもと、ヨーロッパ・アジアから招かれた研究者が地元の医師など専門家を対象にバイオブランのがん治療における有用性について発表や活発な討論を行い、出席者の関心を集めました。

■ガン治療における免疫システムとその役割
(Ben L. Pfeifer博士, Prof. Dr. Med. , スイス)
■生活習慣病としてのおとなのがんに対する戦略
(遠藤雄三博士, MD, PhD, 浜松医科大学, 日本)
■バイオブランと多発性骨髄腫:免疫パラメーターのモニタリング
(Jan Sedlak博士, RNDr., チェコ共和国.)

 

◎「HFE JAPAN 2005」で「NKCP」のトリプルファンクションについて発表

4月26日~28日に東京ビッグサイトで開催された展示会「HFE JAPAN 2005」(第3回ヘルスフードエキスポ・食品化学新聞社主催)に、当社は「バイオブラン」、精製ナットウ菌培養物「NKCP」、「米ケフィラン」の3つのオリジナル素材を出展し、あわせてプレゼンテーション「新しいタイプのナットウキナーゼ “NKCP” のトリプルファンクション」も行い、これまでの研究で確認されたNKCPの3つの働き(トリプルファンクション)①血栓溶解作用・②血栓形成抑制(抗凝固作用)・③血液粘度低下作用による血栓症予防の可能性について訴求しました。
今回は会場内に国際食品機能学会のパネルセッションコーナーも併設され、当社はNKCPのトリプルファンクション・安全性に関するの研究成果についてポスター展示も行いました。
当展示会は「ifia JAPAN 2005」(第10回国際食品素材/添加物展・会議)と同時に開催され、両展示会あわせて世界約20カ国から食品原料に関わる企業350社が出展、30,000人強の入場者がありました。
また現在台湾や韓国ではナットウキナーゼへの関心が特に強く、当社ブースへも両国から多くの入場者が詰め掛けました。

 

◎【予告】第8回機能性食品展に出展します

当社は5月17日から開催の第8回機能性食品展「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・ジャパン2005」に参加、「バイオブラン」「NKCP」「米ケフィラン」の展示を行います。
「バイオブラン」については17日(火)に最新情報の発表を予定しております。
当展示会は、㈱ヘルスビジネスマガジン社とアメリカ大手出版社ペントンメディア社との共同開催により行われるもので、従来の「機能性食品展」に米国・香港・ヨーロッパで開催される大規模展示会「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ」が加わり、より国際的な展示会となる予定です。
※健康食品業者向け展示会となっております。ご了承ください。
お問合せは営業部TEL:03-5430-4153(平日9:00~17:30)までお願いします。

◇開催場所 東京流通センター(東京・平和島) ブース番号 Y12
◇開催期間  5月17日(火)・18日(水)・19日(木) 10:00~17:00

◇プレゼンテーション 5月17日(火) 11:40~12:10 部屋番号 L03
◇タイトル 「免疫強化食品バイオブランの機能性と最新情報(臨床データを中心に)」
発表者 研究開発部部長 農学博士 前田浩明

■健康お役立ち情報

【1】Anti―Agingについて
(2) 抗加齢医学
抗加齢(アンチ・エイジング)医学に力を入れる医療機関が増えています。
この医学は、生活の質(QOL)を改善して健康で長生きすることを目的にしたもので、別に不老長寿を目指している訳ではありません。
「健康で長生きしたい」とは万人に共通した願いですが、こうした人々を対象にして東京衛生病院では全国の先鞭を切って、「抗加齢クラブ」という健康講座を毎月開催しています。
この病院では、従来から健康推進部を中心に健康づくり・維持の啓蒙に力を入れていますが、水上治部長は抗加齢医学について「生理的な加齢を遅らせる医学である」と定義しています。
抗加齢医学の目指すところは、単に命を長らえることではなく、年をとっても介護を必要としない、寝たきりにならない、それにガンやボケを予防する、の3点です。
このためには、まず骨や筋肉、血管、神経の年齢を測定(アンチエイジングドックして老化度を評価、これに合わせた対策(治療)が必要となります。
その基本は、食事、運動、精神の3療法です。先の水上部長は、次のように勧めています。
食事については、加齢を早める最大要因である活性酸素の働きを抑えるために、野菜や果物などの抗酸化食品を中心に摂ること。
運動については、ウォーキングのような軽い運動と軽い筋肉トレーニングを続けること。
精神については、好奇心をもって前向きに生きる姿勢がストレスをコントロールし、認知症防止にもつながるので、何か楽しみを見つけるように。
こうして見ると、3療法とも別に難しいことではないようです。
治療というよりも、むしろ自分でできる予防といった方がいいかもしれません。
抗加齢医学への関心と期待はますます高くなると思いますが、学会の活動も活発で、この6月には京都で「EBM※に基づいたアンチエイジング医学」をテーマにした日本抗加齢医学会総会が開催されるなど、いくつかのイベントが計画されています。
※EBM・・・Evidence-Based Medicine(根拠に基づく医療)

【2】・・・海外統合医療ニュース

第15回 コーヒーと健康のホットな仲?

近年、コーヒーの健康効果が内外で活発に報告されています。この2月には、日本の国立がんセンターによる研究が米国のがん専門誌に掲載されました。
中年期以降の男女9万人を10年間追跡し、コーヒー摂取量と肝細胞がん発生との関連を調べたものです。
すると、1日1~2杯飲む人と3~4杯飲む人はともに、まったく飲まない人と比べて肝細胞がんのリスクが約半分に減少するとの結果でした。
5杯以上飲む人ではリスクが4分の1に減っていました。
同様の結果は糖尿病を対象とした研究でも得られています。
かといって、毎日コーヒーをがぶ飲みするのがよいかというと、そこまでは言い切れません。例えば心臓病に関しては、コーヒーの摂取が多すぎても少なすぎても危険が高まる「Jカーブ現象」が示唆されています。肝臓のがんや糖尿病は予防できても、心臓病に罹るリスクが高まるかもしれないというわけです。
がん予防効果が研究されている食材は、緑茶や野菜など他にもあります。
1つの食品に頼るのではなく、多くの食品の力を借りるほうがむしろ賢い方法と言えましょう。

出典・Journal of the National Cancer Institute Vol.97 p.293-300、2005

■連載シリーズ・・・第3回(全5回) 気づいてますか?骨のSOS
~骨粗鬆症の予防は寝たきりゼロへの第一歩~

【もくじ】
【1】 日本人の寝たきりの二大疾患は「脳卒中」・「骨折」
【2】 骨折を招く「骨粗鬆症」は自覚症状がないまま進行
【3】 骨粗鬆症予防のための栄養補給
【4】 カルシウムの吸収を助ける脂肪酸~γ-リノレン酸、EPAの組み合わせ
【5】 もっと詳しく・・・ガンマーリノレン酸とEPA

今回は【3】をお届けします。
【3】 骨粗鬆症予防のための栄養補給

骨は活発に生まれ変わり、絶えず栄養素を必要としています。

骨は一度つくられると変化しないようにみえますが、実際は絶えず活発な新陳代謝をしています(骨代謝)。
身体の細胞と同じで、丈夫な骨を維持するためには、古い骨を壊し、絶えず新しい骨に作り変える必要があります。
骨の栄養状態は様々な環境要因によって左右されますが、そのなかでも食物は主要な要因です。骨を形成する栄養素はカルシウム、リン、たんぱく質で、カルシウムの十分な摂取は骨の健康維持に不可欠です。
しかし、大きな問題となるのはカルシウムを摂取しても腸から吸収される量が大変少なく、摂取量の約40~60%しか吸収されていないことです。
吸収能力は加齢とともに減退します。また女性の場合には閉経後に体内のカルシウムバランスが比較的急速に悪くなります。
これは尿中へのカルシウム排泄が増大することと腸管からのカルシウム吸収能力が低下するためです。
女性の閉経後の変化は、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌減少と関連しているといわれています。 (来月【4】へ続く)

■編集後記
今年の初めから週に1度を目安にジムに通っています。私は運動が苦手でこれまでジムに足を運んだことはほとんどありませんでしたが、癒し系のプログラムやジムのマシン(自転車・ウォーキング)も充実しており、私にもどうにか続けられそうです。そして何といっても運動の後にサウナで汗をかいてサッパリできることが嬉しいです。
水分補給に気をつけながら継続していきたいと思います。

皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。

次回の「e-健康かわら版」は6月10日配信予定です。
今後とも大和薬品株式会社をよろしくお願い申し上げます。

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