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病気は千もあるが、健康は一つしかない

「病気は千もあるが、健康は一つしかない」は、カール・ルートヴィヒ・ベルネ(ドイツの政治的作家、文芸評論家)の言葉ですが、これは、古今東西変わらない名言と言えるでしょう。医学の発達によって、撲滅されて病気の数が減ることがある一方、環境や食生活・生活習慣の変化などによって、新しく発生する病気もあます。したがって、実際に病気の数はどのくらいあるのか、正確に数えて把握することは非常に困難ですが、非常に多くの病気が存在するのは確かです。

最初に病気になったのは誰?何の病気?

「千の病気」の起源、人類が最初にかかった病気は何だったのでしょうか。もちろん、当時の生存者や目撃者が生存しているわけがありませんから、正解を求めることは不可能です。さまざまな推測や理論からすれば、大昔の人々は生きるために目の前の動植物を食べていたのですから、なかに毒性のあるものがあって、食中毒(毒物中毒)になった。これが人類の病気第一号ではないか、という説もあります。また、ある種の寄生虫がいて、これに起因した病気ではないかという意見もあります。様々な説がありますが、人類の歴史を紐解いて、食生活や健康について推理を働かせるのも楽しいものの、過去に遡って病気を特定することは不可能であると言えるでしょう。

そもそも病気とは?

それでは「病気」の定義とは、そもそも何でしょうか?辞書では、「生体がその形態や生理・精神機能に障害を起こし、苦痛や不快感を伴い、健康な日常生活を営めない状態。医療の対象。疾病 (しっぺい) 。やまい。」(大辞泉/小学館)と定義されています。しかし、心身の異常やその感じ方には個人差があり、健康と病気の境界線をどこに引くのかは非常に判断が難しいと言えるでしょう。「病気」の概念は、抽象的で曖昧で、理解しにくいものです。医師の治療が必要な状態が「病気」とすれば、それを決めるのは医師であり、また、新しい症状は、どのような場合に「病気」として定義されるのでしょうか。「病気」という概念もなかなか難しいものです。

細分化される「健康」の概念

さて、一方でベルネは「健康は一つしかない」と述べていましたが、医学や文明の進歩、環境の変化などによって、「健康」についても概念が細分化されており、もはや「一つ」ではなくなってきているとも考えられます。最近よく耳にする「未病」という言葉は、「病気」よりもむしろ「健康」の範疇に含まれるでしょうし、「病気でない状態」(これを健康と定義すれば)にも、「病気」直前の状態から「病気」とは程遠い超健康状態まで、幅広く段階がありそうです。近い将来、「健康状態1」(すこぶる健康)とか、「健康状態5」(病気直前の要注意状態)などと細分化され、「健康は一つしかない」とは言えない時代がくるかもしれません。