機能性食品因子(フードファクター)に携わる世界の研究者が集まる「第3回国際フードファクター会議(The 3rd International Conference on Food Factors 略称:ICoFF―3)が、2003年12月1日(月)〜4 日(木)、東京・日本都市センター会館で開催されましたが、大和薬品(株)ではこれに積極的に参加。バイオブラン、NKCP、それに農林水産省の助成をうけて5年間にわたって研究した米ケフィランについて発表を行ないました。
「食の生理機能と疾病リスク低減」をメインテーマに掲げた今回の会議は、厚生労働省、文部科学省、農林水産省のほか、日本医師会、日本内科学会、日本薬学会など多くの後援によるものですが、会期中機能性食品因子に関する最先端の研究成果発表と情報交換のほか、作用性について科学的な基盤の下で活発な発表・討議が行なわれました。
バイオブランについては、「米ぬかエキス水解物の免疫賦活作用による高齢者に対するかぜ症候群予防効果」のタイトルで発表しました。 これは、介護老人保健施設に入居している高齢者(50例)を対象に、米ぬかアラビノキシラン誘導体(バイオブラン)のかぜ症候群予防効果を検討したものです。今回の試験に使用した食品を原因とする副作用による中止は皆無でした。
咳、倦怠感、体温、喉の痛み、痰、鼻症状、胸の痛みを観察したものですが、結果として、バイオブランは症状の発現期間を短縮させ、症状の悪化と対症療法の必要性を軽減させ、呼吸器感染症急性期の身体的負担軽減に有用であるとの結論になりました。
NKCPについては、「精製ナットウ菌培養物NKCPの、血液凝固・線溶系におよぼす影響について」と題して行なったものです。
血栓症リスクがある代謝性疾患を有する患者を含む一般成人28人を対象に、NKCP250mgを2週間連続摂取した際の血液凝固・線溶系におよぼす影響を検討したものですが、プラスミンを介さずに線溶現象が亢進することが示唆されました。同様に、23人を対象にNKCP250mgを慢性摂取した際の影響を2カ月まで追跡した結果も、有意な亢進を認めました。自覚症状では、 肩こりが1カ月目と2カ月目で改善されています。ここでは、NKCPが、生活習慣病や疾病、加齢等により血栓症のリスクが高まる状態の人の健康維持に応用できる、と結論づけています。
米ケフィランについては、「粘質性多糖ケフィランの脂質、血圧、血糖、便秘におよぼす効果について」とタイトルとしました。
動物に対する生理作用試験において、米ケフィラン投与群に、脂質代謝、血圧降下、血糖低下、及び整腸の効果が認められています。とくに、高脂肪食を負荷したSHRSPラットを用いた試験では、米ケフィラン投与群に濃度依存的に血圧上昇抑制ならびに抗動脈硬化作用が示されました。
また、腸管粘膜におけるコレステロールの吸収に関するin vitro での試験を行なった結果、ACAT酵素に対して米ケフィランが濃度依存的な阻害作用を示しました。米ケフィランがコレステロールのエステル化を阻害し、腸管粘膜におけるコレステロールの吸収を抑制することにより、血清脂質代謝の改善が得られることが推測される、としています。
米ケフィランについて、大和薬品では、総合的に検討した結果、植物由来の機能性食品材料として、形状的に安定したケフィラン含有飲料および粉末の製造が可能になったとしています。
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