第21回和漢医薬学会大会が8月21日(土)〜22日(日)、富山市富山国際 会議場・富山市民プラザで開催され、大和薬品(株)は、「米ぬかエキス水解物 (HRB)」と「納豆菌培養液精製物」の作用についての新しい研究成果を発表 しました。併せて、「米ぬかエキス水解物」のポスター展示も行いました。

今回の大会は、「自然の摂理と天然の恵を巧みに利用した全人医療の確立をめざ して」をメインテーマに開催されました。本学会は和漢薬の作用性の検討を主 軸とした学会ですが、近年は天然食品の機能性についても注目されています。 今回の大和薬品の発表の概要は以下の通りです。

「米ぬかエキス水解物の高齢者におけるかぜ症候群予防効果」

高齢者に対するHRBの免疫賦活作用に基づく臨床的有用性についてプラセボ 対照二重盲検比較試験をクロスオーバー法で検討し、HRBのかぜ症状軽減作 用を確認したことを昨年発表したが、今回はこのかぜ症状の変化とNK細胞活 性など免疫能を示す臨床検査値の関係を詳細に調査し、免疫能とかぜ症候群の 症状との関係およびHRBのおよぼす影響について新たな知見を得たものです。

36例について解析した結果として、NK細胞活性など免疫指標は、高齢者に おけるかぜ症候群の罹患およびHRBの臨床的必要性の予測因子であることが 示唆されました。

「納豆菌培養液精製物の血液凝固・線溶系に及ぼす影響」

大和薬品(株)が開発したNKCP(納豆菌培養液精製物)は、34KDa Bacillopeptidase F を主成分とする納豆菌培養液の精製物で、この主成分  は納豆菌(Bacillus subtilis natto)が細胞外へ分泌する酵素の一つであり、 プラスミン様活性を有するものの、従来ナットウキナーゼと称されてきた Subtilisn(alkaline)protease とは異なる物質です。

今回の発表は、NKCPの血液凝固・線溶系に及ぼす影響についてのもので、 ヒト血液添加試験では、血栓の線溶現象のほかに凝固抑制が認められました。 ラット血栓形成モデルでは、用量反応的な凝固遅延を示しました。ラット血液 凝固遅延モデルでは、ワーファリンによる凝固遅延をさらに増強することはあ りませんでした。

結論として、NKCPは、従来ナットウキナーゼで言われて きた血栓溶解作用だけでなく、有意な凝固遅延が認められたことになり、これ ら血液凝固・線溶系におよぼす影響から血栓形成を抑制して血栓症を予防する 可能性が示唆されたことになります。

大和薬品(株)では、上記の2講演に加えポスター発表も行いました。その概 要は以下の通りです。

「米ぬかエキス水解物の喫煙者における呼吸器症状軽減効果の検討」

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