日本栄養・食糧学会でバイオブランに関する研究が
発表
第62回日本栄養・食糧学会総会(主催:社団法人日本栄養・食糧学会)が平成20年5月2日〜4日に女子栄養大学坂戸キャンパスで開催され、ここで大和薬品(株)(東京都世田谷区、二宮泰夫社長)の「バイオブラン」に関する研究(酵素処理米糠ヘミセルロースのD-ガラクトサミン誘導肝障害発症抑制成分に関する研究)が千葉大学大学院園芸学研究科・園芸学部生物資源化学分野の江頭教授らを中心とするグループにより発表されました。
同グループはこれまでに、アラビノキシランを主体としたヘミセルロースを豊富に含む米糠に、椎茸菌培養濾液の酵素を作用させて得られる物質(バイオブラン)にラットのD-ガラクトサミン(GalN)誘導肝障害の発症を抑制する作用があることを見出していましたが、今回は、バイオブラン中に含まれるGalN誘導肝障害発症抑制成分について検討するために、バイオブランの塩酸加水分解物を用いて実験をおこないました。
実験には4週齢のWistar系雄ラットを用い、肝障害は800 mg/kg体重のGalNを腹腔内投与することにより発症させ、24時間後に肝障害の指標となる血清中のGOT, GPT活性を測定して障害の程度を評価しました。また、バイオブランは、GalN投与の1時間前に水に溶かして経口投与しました。
バイオブランを各種異なる条件下で塩酸部分加水分解したバイオブラン水解物を用いて肝障害抑制活性への影響を比較検討したところ、1N塩酸溶液中100℃、1時間の加水分解で十分な肝障害抑制活性が認められました。更に、バイオブラン水解物のイオン交換クロマト非吸着画分について分子量分画を行った後に各画分の肝障害発症抑制活性を検討したところ、肝障害発症抑制成分は比較的低分子の画分に認められました。
以上の結果から、バイオブラン中のGalN誘導肝障害発症抑制活性は中性の比較的低分子の成分であるものと推定されています。
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