第29回日本バイオレオロジー学会年会で、「NKCP」と血栓症予防について研究発表
第29回日本バイオレオロジー学会年会が6月15日(木)・16日(金)の2日間、福岡市・九州大学医学部コラボステーションで開催され、ここで大和薬品(株)(東京都世田谷区・二宮泰夫社長)の「NKCP」に関する研究発表がありました。
発表は「血栓症による突然死を予防するために」と題したもので、一杉正仁助教授(獨協医科大学法医学教室)が千葉商科大学との協働で最新の研究成果を発表しました。
一杉助教授は、いわゆるエコノミー症候群と称される肺動脈血栓塞栓症(PTE)の研究で知られていますが、今回もこのPTEについて、年間約63万人が羅患、発症1時間以内に11%が死亡しているアメリカに対し、突然死例に対して剖検による死因研究が行われる例が少ないため、診断されずに終わるPTEが数多く存在するだろうと日本の現状を分析。
さらに、血液レオロジーから突然死の原因を究明した結果、安静座位によって下腿静脈の血液粘度が有意に上昇することがわかったと解説しました。そして、血栓症を予防するために、納豆菌が分泌する機能性たんぱく質“バチロペプチダーゼF”を主成分とする「NKCP」を用いて、ヒト血液の凝固線溶パラメーターに対する作用について検討した結果、抗凝固作用、プラスミン非依存性の線溶作用が確認されたと報告。
さらに、ヒトを対象とした臨床試験で、線溶活性の亢進、血液粘度の低下と肩凝りの低減効果が有意に認められたことから「NKCP」が血栓症予防のために有効な物質と期待されよう、と結論付けました。
「NKCP」と血栓症の関係については、国内外で数多くの研究がされていますが、最近では4月に東京で開催された「第5回日本旅行医学会大会」で英国航空健康協会のファロル・カーン博士が、「ロングフライト血栓症」と題して講演を行い、いわゆるエコノミー症候群といわれる症状とその対応について、動脈内で作用して肺塞栓症のリスクを低下させると従来からいわれているアスピリンに比べ、「NKCP」の方がより有効であると強調しています。
同博士は、「英国航空健康協会では、加圧ストッキングとアスピリンあるいは「NKCP」などの天然栄養剤でDVT(深部静脈血栓症)を二重に予防することを推奨している」と結論づけました。
「NKCP」は、いままでとは違う第二世代のナットウキナーゼと呼ばれ、従来のサブチリジンプロテアーゼに代わっていま新たに注目されているバチロペプチダーゼFを含有していることが大きな特徴であり、@血栓溶解作用、A抗凝固作用、B血液粘度低下作用という3つの作用(トリプルファンクション)を有することから、血栓症リスクを低減する新しい機能性食品として各方面から注目されています。
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