現在、アメリカ人の約30%がロハス志向といわれ、市場規模は2290億ドルを超える
(「ナチュラル・マーケティング・インスティテュート(NMI)」調査)。
ロハス市場を形成する商品には、代替エネルギー・省エネ製品、エコ関連製品、オーガニック、自然食品、栄養補助食品、フィットネス、ボディー・スピリット向上のためのCD、本、などがある。つまり、ハイブリット車からヨガまで、「健康と環境」に関わるもの全てが該当する。
ちなみに、市場規模でみると、環境に配慮したエコ関連市場が811億9000万ドルで最大。次いで、鍼やホメオパシー、漢方薬やホーリスティックなど代替医療の市場が307億ドル、自然食品やオーガニック商品、栄養補助食品、ナチュラルパーソナルケア商品などのナチュラルプロダクト市場が300億ドル、ヨガ、フィットネス、マインド・ボディー・スピリット向上のためのCD、本、テープなどの市場が106億3000万ドル、となっている。
多量の発汗で、体に溜まった毒素を排出
健康を考える時、日頃からの十分な栄養補給が必要だが、同時に体内に蓄積した毒素の排出を心がけることも大切だ。
ロハス志向の人々の間で、今最もホットなフィットネスといえば、ビクラム・ヨガ。室内サウナ状態でヨガのポーズをとることでたっぷり汗をかき、このうえもなく爽快と評判。ハリウッドのセレブからスポーツ選手まで夢中になっているという。
ビクラム・ヨガは別名ホット・ヨガとも呼ばれる。室温40℃以上、湿度約40〜60%という室内で90分間、ヨガの伝統的なポーズを各2セットずつ行う。体を温めながら行うため、体の硬い人も柔軟性が増して無理なくポーズがとれる。
多量の汗をかくことで体に溜まった毒素が排出され、酸素や血液の流れがスムーズになる。「痩せる」「体の調子がよくなる」「関節炎の痛みがなくなる」と、人気上昇中だ。
ビクラム・ヨガの創設者はインド・カルカッタ生まれで、アメリカに移住したビクラム・チョドリー氏。1973年にサンフランシスコに初のヨガスタジオをオープンさせ、現在は世界中で教室を開校している。全米はもとよりグローバル規模で拡張していることから、ハンバーガーチェーンの「マクドナルド」にちなんで「マックヨガ」とも呼ばれている。
十分に水分を補給しながら行うことが大切
ところで、蒸し風呂状態でフィットネスをして何か問題は起きないのだろうか。スポーツクラブのサウナで、「サウナの中で運動しないように」と
いう警告を目にすることがある。室温の高いところでヨガをして本当に大丈夫なの?そんな疑問を持つ人も少なくない。
ビクラム・ヨガが絶賛されるなか、一方で、体への悪影響も指摘されている。ここ数年間でヨガによるケガが増えているのは、ホット・ヨガ
ブームが原因とまで言い切る医療関係者もいるほどだ。
医療関係者らによると、サウナ状態で通常よりも体が柔軟になるため、自分の限界をこえてポーズにチャレンジしてしまいがち。そのため、かえって筋肉や関節にダメージを与えてしまう危険があるという。
また、肥満、高血圧、喫煙者は、サウナ状態の室内での無理なフィットネスを避けた方がいいと指摘する医療関係者も少なくない。子供や60歳以上は心臓発作のリスクが高いという指摘もある。
身体に良いはずのヨガで、体調を崩してはどうしようもない。ホット・ヨガ初体験ですぐにパワー全開は禁物。高温の室温に慣れてきたところで運動量を徐々に増やしていくことが大切である。また、脱水症状を防ぐためとにかく水を飲むこと。ヨガの最中も頻繁に水分を補い、終わった後も十分に水分を補給する必要がある。