[ ホリスティック(全体療法) ]

 3) ホメオパシー〜超微量・「類似の法則」で症状を癒す

 ホメオパシー(Homeopathy)は、まだ日本ではなじみの薄い言葉ですが、ホメオ(Homeo)は「類似の」を、パシー(Pathy)は「病気」「療法」といった意味を表わし、この言葉は一般的に「類似療法」と訳されています。Homeotherapy(同種療法)やOsteopathy(整骨療法)などと同類の言葉です。

 これは、19世紀前半にドイツの医師サミュエル・ハーネマンが提唱した治療法ですが、この考えは古代ギリシャの時代まで遡ると言われています。

 一口で言えば、「すべての病症を、それと同様の症状を起こす薬物(治療薬)をごく微量使用して治療する」というもので、「同毒療法」とも言われます。

 ハーネマンが発見した基本原理は、「類似の法則」として有名ですが、これは「健康な人間に投与したときにある症状を起こす原因となるものは、同じような症状を癒すことができる」というものです。

 実際には、「超微量」を旨として、治療薬(植物や鉱物、動物などの原材料)を、水などで信じられないほど超薄くして使用する訳です。薄めれば薄めるほど効果があるとさえ言われます。

 この治療法が発表された当時、ヨーロッパやアメリカでは賛否両論が白熱化して大反響となりましたが、安全で副作用や常習性などがない上に実際によく効くということで、たくさんの医師がホメオパシーに転向した時代もあったと言われます。

 その後は、驚くほど進歩をとげた現代医学の影に隠れた存在になっていたのですが、そうした現代医学の反省に加え、医学や科学の驚異的な進歩が逆にホメオパシーの原理を学問的に解明する結果となったことにより、欧米を中心にまたホメオパシーが改めて脚光を浴びるようになったのです。
 治療にホメオパシーを採り入れたり、医学のカリキュラムに取り込む医師が増え、ホメオパシーの治療薬(レメディ)の売上げも増えていると言われます。

 現代医学とは考えを異にする点から見れば、ホメオパシーは漢方やアーユルヴェーダなどと同じ分類に考えられがちですが、これは大きく違います。漢方やアーユルヴェーダは調薬によって自然治癒力を高めるのですが、ホメオパシーで使うのはいわゆる「薬」ではありません。

 ヨーロッパの王室の多くは、「ホメオパシー医」を主治医にしていると言われますが、代替医療に熱い目が向けられている日本でも、ホメオパシーがますます注目される日が来るのでしょうか。






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