私たちの社会には、食事の欧米化や交通手段の発達等による生活習慣の変化、喫煙、ストレ
スあるいは老化など、免疫力を低下させる要因が数多く存在します。免疫力の低下は、感染
症、悪性腫瘍、生活習慣病または内分泌系疾患等の疾病の原因やそれらの疾病悪化の原因に
なることが知られています。
近年の研究から、食物中の繊維や他の難消化性成分が生体の恒
常性維持や免疫応答に深く関与していることが明らかにされ、従来の味と栄養素による食品
の評価に加えて、食品の機能が着目されるようになりました。
このような視点に立つと、古
来、人類は難消化性の繊維を食物から摂取することにより、免疫力の強化、生体の恒常性維
持に役立てていたと考えられます。しかし、食物中の繊維は食感・食味を劣化させるものと
して除去されて来ました。そのため、我々は慢性的に食物繊維の摂取量が不足していること
が明らかにされています。
我々は、この食物繊維に着目し、日本人の食生活に古くから深く関わりのある素材を用い
て、多くの機能を有する水溶性食物繊維(米ぬかアラビノキシラン誘導体)を主要成分とす
る加工食品バイオブラン(BioBran)を開発しました。
バイオブランは、米ぬかに約5%含まれている水溶性食物繊維(ヘミセルロースB)を主な
原料として製造されます。米ぬかのヘミセルロースBはアラビノースとキシロースを構成糖
とするアラビノキシランが主な成分であり、食物繊維の中でも構造が複雑で分子量が比較的
小さいという特徴をもっていますが、免疫賦活などの作用は認められませんでした。
しか
し、ヘミセルロースBをシイタケ菌糸の培養によって得られた炭水化物分解酵素複合体で部
分的に加水分解すると、免疫調節作用を有する物質に変化することが明らかになりました。
これがバイオブラン(米ぬかアラビノキシラン誘導体)です。
したがって、バイオブラン
は、天然に存在するアラビノキシランやアラビノキシランを含有する素材とは異なり、大和
薬品(株)の独自の製法によって創出されたユニークな食品素材です。