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2018年2月号記事 vol.165

顔面エクササイズで見た目年齢が3歳若返る?

4.1.1歳を重ねても若々しい外見を保ちたい、誰もが考えることでしょう。今回は、「見た目の若さ」に関係する研究報告をアメリカ、デンマークのそれぞれからご紹介します。

顔面の「ストレッチ」で見た目を若返らせることができるかもしれない―。中年女性を対象とした小規模臨床試験で、20週間の顔面エクササイズプログラムによって見た目年齢が約3歳若返ることが「JAMA Dermatology」1月3日オンライン版で紹介されました。

臨床試験を実施した米ノースウエスタン大学フェインバーグ医学部のMurad Alam氏らによると、顔の見た目の老化には皮膚のたるみやシミだけでなく、その下層に位置する脂肪や筋肉が加齢に伴い減少することも影響することが分かってきているということです。このことから近年、顔の筋肉を増やし、顔の見た目年齢を若返らせることができる可能性があるとして期待されているのが顔面エクササイズです。Alam氏らは今回、顔面エクササイズの効果を検証するため40~65歳の中年女性27人を対象とした臨床試験を実施しました。試験では、女性たちに20週間の顔面エクササイズプログラムを受けてもらい、試験の開始前および開始後8週の時点、さらに終了時に撮影した写真に基づき2人の皮膚科医が顔面の見た目年齢を評価しました。

その結果、見た目の平均年齢は試験開始前の50.8歳から開始後8週の時点には49.6歳に、さらに終了時には48.1歳に低下し、試験開始前と比べ終了時には平均で2.7歳若返っていました。具体的な見た目の変化について、Alam氏は「試験の開始前と比べ終了時には頬の上部と下部に張りが出てきた。また全体的に輪郭が滑らかになり、引き締まった印象になった」と説明しています。なお、試験に参加した女性たちの満足度も高く、「目じりのしわ」や「眼の周囲の落ちくぼみ」「顎のライン」といった顔面の20カ所の特徴のうち18カ所が改善していたと報告されました。

それでは、逆に見た目の老化を早めてしまう生活習慣とは何でしょうか。お酒の飲み過ぎや喫煙は深刻な健康リスクをもたらすだけでなく、外見にも影響する可能性が「Journal of Epidemiology & Community Health」12月号で報告されました。

この研究は南デンマーク大学(デンマーク)のAnne L. Schou氏らが実施したもので、21~93歳のデンマーク人1万1,613人を約12年間にわたって追跡調査したCCHS研究(コペンハーゲン市心臓研究)のデータを用い、見た目で分かる老化の徴候とされている(1)耳たぶの深いひだ(フランク徴候)、(2)両眼の角膜周囲にみられる不明瞭な灰色の輪(角膜環)、(3)上まぶたにできる黄色の結節(眼瞼黄色腫)、(4)男性型禿頭症―の発生に対して過度の飲酒や喫煙がもたらす影響について検討しました。

解析の結果、喫煙量が増えるにつれて角膜環と眼瞼黄色腫、フランク徴候を生じるリスクが上昇し、過度の飲酒は角膜環とフランク徴候のリスクに関連していました。なお、少量から中等量の飲酒であればこれらの徴候がみられるリスクへの影響はないことも分かりました。Schou氏らは「飲酒と喫煙は老化の徴候に関連しており、それによって実年齢よりも老けて見えるようになることが、前向き研究で初めて明らかにされた。この結果は、過度の飲酒や喫煙が全般的な身体の老化を促進することを反映したものだと考えられる」と結論づけています。

見た目の若さを保つためには、喫煙と過度な飲酒を控えること、そして日々の顔面エクササイズがカギとなりそうです。

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