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2017年10月号記事 vol.161

ストレスの対処と「瞑想」の健康効果、米学会の見解

EHR 201710現代はストレス社会と言われ、私たちは日々、多くの場面でストレスにさらされていると言えるでしょう。ストレスの健康への悪影響について様々な研究結果が進められており、心の健康管理も重要であることが指摘されています。特に職場でのストレスは、ストレスチェックの義務化が導入されるなど、近年大きな注目を集めています。今回は、仕事のストレスの対処法とその一つである「瞑想」の健康効果について考えます。

仕事のストレス対処法

仕事のストレスは、多くの人が抱えている問題でしょう。この問題について、米国心理学会(APA)は、ストレスに上手に対処する方法として以下を紹介しています。

・ストレスの元になっているものは何か、どのように対処するかを突き止めるための日記をつけましょう。

・ストレスを感じたときは、運動や読書をしたり、睡眠をたっぷりとったりすることで、その影響を最小限に抑えましょう。

・四六時中仕事のことばかり考えないようにしましょう。

・緊張を緩めるためのリラクゼーション法を試してみましよう。例えば、深呼吸、マインドフルネス、瞑想などが有効です。

・余裕がないと感じたら、上司に相談しましょう。従業員のための支援サービスについて尋ねてみましょう。

瞑想の健康効果

ここで、緊張を緩めるための方法として「瞑想」を挙げていますが、「瞑想」についてはリラクゼーションとともに様々な心疾患のリスク因子に対して有効である可能性があることが米国の研究で明らかになっています。この研究は、米国心臓協会(AHA)によって「Journal of the American Heart Association」9月28日オンライン版に掲載されました。近年、瞑想がストレスや抑うつといった心疾患のリスク因子を軽減することを示唆する研究結果の報告が相次いでいたことから、今回AHAは初めて瞑想に関するエビデンスのレビューを実施し、それに基づき現時点でのAHAの見解を示したということです。

瞑想にはさまざまな種類がありますが、今回のレビューでは座禅やマインドフルネス、ラージャヨーガ、サマタ、ヴィパッサナーなどの米国で一般的な座ったまま行う瞑想に関する研究論文を対象としました。その結果、瞑想によってストレスや不安、抑うつのレベルが低下し、睡眠の質や全般的な健康状態が向上する可能性があることが明らかになりました。

瞑想と心疾患予防

これらの結果を踏まえ、AHAは「心疾患リスクの低減では脂質値や血圧値の上昇に対する確立された治療と生活習慣の是正を主軸とすべきだが、これらに加えて瞑想を取り入れることもリスク低減に役立つ可能性がある。ただし、瞑想によるベネフィットが確実にあるかどうかは現時点では不明であり、従来の治療に代わるものではないことを認識しておく必要がある」との見解を示しています。瞑想の効果は、まだ明らかになっていない部分が多くありますが、手軽に実践できるストレス対処の健康法として、日々の生活に取り入れてみてもいいかもしれません。

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