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ガン発生のメカニズム

ガン発生の原因には、食事内容が大きくかかわっているという研究結果が複数出ています。食事以外ではタバコがその原因として大きな位置を占めていますが、その他放射線、ウイルス、アルコールなどがあります。

あらゆる病気でその発生原因と大きくかかわっているのが活性酸素です。活性酸素は体にさびをもたらすことで知られています。

内容にかかわらず食事をするだけでも活性酸素が発生しますが、食べ物の中には過剰摂取で発ガン性が指摘されている物質も含まれます。比較的多くの食品に使われますが、一部の脂肪酸の過剰摂取は、発ガン性があると指摘されています。

その他、体内に入ると発ガン性を発揮するもの、調理過程で発ガン物質が発生する場合、直接発ガン性を発揮しないが酵素の働きを阻害して活性酸素を消す力を落として発ガン性をもたらすものなど、発ガンメカニズムはさまざまです。

燻製食品の成分の一部には、体内に入ってニトロソアミンという物質に代わり発ガン性を発揮するものがあります。調理過程で発ガン性を発揮するのは、焼き料理です。

焼くと多くの料理は茶色になります。この反応をメイラード反応といいますが、それにより発ガン物質が産生される場合があります。そのため、すでにガンを患っている方は、直接火を使った料理より、水を介して加熱した料理、すなわち蒸し料理、鍋、煮物などをお勧めします。

健康な方でも、キャベツ、ネギ、長ネギ、玉ねぎ、にんにく、しょうが、ブロッコリーなどを使ったスープ、煮物、蒸し料理を摂取するといいでしょう。糖分の過剰摂取は、活性酸素を消去する酵素の働きを阻害し抗酸化力が低下し、より活性酸素の被害を受けます。それによりガンが発生しやすくなります。

抗酸化力の低下はあらゆる疾患の発生と関連するので、それらを上げるためにも日頃から野菜や果物、キノコ類、海藻類を摂取するべきです。

野菜や果物、キノコ類、海藻類には、ビタミンやミネラルはもちろんのことその他の抗酸化成分、ファイトケミカルと言われる有効成分が含まれています。抗ガン作用が指摘されているフコイダンはモズクに、βグルカンはキノコに含まれています。

ガン細胞はミトコンドリアの機能が低下しています。ガン細胞だからミトコンドリア機能が低下したのか、逆にミトコンドリアの機能が低下したからガンが発生したのかはわかりませんが、いずれにしてもミトコンドリアの機能低下はガン以外でも健康を害します。

一酸化窒素やアラキドン酸はミトコンドリアの機能を低下させるものとして知られています。多くの食品に使われているトランス脂肪酸も細胞膜の構造を変え、細胞自体やミトコンドリアの機能、あるいは免疫力を低下させます。

ミトコンドリアは酸素を用いてエネルギーを産生します。そのためミトコンドリアには大量の酸素が必要になります。ミトコンドリアの機能を高めるには、運動やカロリー制限の他、ブドウの皮やピーナッツの薄皮に含まれるレスベラトロールという成分が有効と言われています。

湯船につかることで体中に酸素が行きわたります。シャワー浴より湯船をお勧めします。湯船に入ると主に二つの効果があります。

一つは、前述のように体中に酸素が行きわたる効果、もう一つはヒートショックプロテインという免疫物質が体内にできることです。ある研究では、40℃の20分で湯船に入るとヒートショックプロテインが産生されると言われています。

ガン発生の一番の要因は、免疫力が低下することです。免疫が低下する要因として、野菜や果物に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素の不足、睡眠不足、水分摂取がなく解毒ができていないこと、不規則な生活や睡眠不足、タバコ、ストレス、運動不足などがあります。

日々の生活で、どのようなライフスタイルをするか、どのようなものを食べるかによって、ガンは発生するようです。いずれにしても、毎日ストレスをかかえず規則正しく健康的な生活をおくることがガン予防の一番の秘訣だと言えます。

プロフィール
平良 茂(たいら しげる)氏

ハートフルクリニック院長

平良 茂(たいら しげる)

平成元年琉球大学医学部卒業 医療法人白寿会理事長、ハートフルクリニック院長、 日本抗加齢医学会専門医、点滴療法研究会ボードメンバー、日本臨床自然療法研究会幹事、日本サプリメント評議会評議員、日本臨床自由診療研究会会長など。
積極的に自由診療を治療に取り入れ多くの臨床例を持つ。その独自の手法を全国の医師に共有すべく、日本臨床自由診療研究会を主宰し啓蒙活動を行っている。

<著書>
「病気にならない体づくり」「末期ガン克服への挑戦」「サプリメント図鑑」など。

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抗加齢医学専門医のアンチエイジングシリーズ

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