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糖化と酸化、体内2大ストレス

今回は、体調不良や病気の原因ともなる糖化ストレスと酸化ストレスについて語ります。
まずは糖化ストレスから。血糖値が過剰に上がることによって、すぐには現れないものの、体には様々な障害が発生します。

糖尿病は血糖値が高い病気として知られています。神経障害、心臓病、腎症、網膜症、動脈硬化など各臓器に障害をもたらします。そのため寿命が短くなる傾向にあります。

糖尿病でなくても、健康人でも糖のとり過ぎは血糖値が高くなることで体内では代謝上の障害が発生しています。人によっては、頭痛、めまい、めまい、冷え症、血流障害などとなって現れることもあります。

血中の糖は、タンパク質と結合し、これをメイラード反応といいますが、それによって各種最終糖化産物(AGEs)という物質ができます。これが酸化ストレスをも引き起こします。酸化ストレスは、脂肪をも酸化して動脈硬化の原因を作ります。

酵素はたんぱく質からできているので、その酵素が糖と結合すると酵素が本来の働きができなくなります。代謝酵素が被害を受けると代謝がままならなくなります。活性酸素を消去する酵素が被害を受けると酸化ストレスが進行します。

このように血糖値の上昇は、各種毒性を発揮することから糖毒とも言われています。現代人は加工食品という糖質過剰環境に置かれています。スナック菓子、清涼飲料水、白米などの穀物、パスタなどの麺類、ピザやお好み焼きなどの小麦粉系、豊富な種類のパン、気軽にとれるインスタント食品等、様々な形で糖質過剰になりがちです。

特に若年層が好きな清涼飲料水には、糖質が多く入っているので、その多用は注意する必要があります。しかしながら、糖質は栄養素として大切です。不足してもいけませんが、とり過ぎると先ほどのような害が発生するのです。食物としての糖質はいいのですが、甘味料として使用している場合は多用する危険性があるのです。

たんぱく質、糖質、脂質、食物繊維をバランスよく摂取しないといけません。お勧めは、野菜果物海藻類を比較的多めに、炭水化物は少な目に摂取し、ビタミンやミネラルなどのサプリメント摂取をすることです。糖質の一種である果糖を過剰に摂取すると脂肪酸合成が盛んになります。その結果、脂肪酸による毒性が発生します。

高脂肪食を摂取した結果、①持久力に必要な最大酸素摂取速度が低下した、②骨たんぱく質の分解が促進した、③体力づくりに必要な成長ホルモンが低下した、という報告があります。

その他高脂肪食を続けると、骨が分解される、成長ホルモン少なくなる、酸素摂取速度が低下する、などの不都合な状態となります。脂肪毒(脂肪毒性)は、炎症を惹起して最終的に酸化障害をもたらします。

以上のように、糖毒(糖化ストレス)、酸化ストレス、脂肪毒性は、互いに連動してその害を発生させています。これらを回避するには、次のような対策が必要です。

1. 糖質の過剰摂取を避ける。
2. ビタミンB群を摂取する。
3. 食事の際、まずは食物繊維から摂取して血糖値の上昇を防ぐ。
4. よく噛んで血糖値の上昇を防ぐ。
5. 全体の摂取カロリーを控える。
6. スナック菓子類、清涼飲料水、甘味料を使用した飲料を避ける。
7. 納豆、豆腐などの大豆製品を多用する。
8. 運動をする。汗をかく。
9. 魚を多用するかEPAを摂取する。
10. ショウガ、ニンニクを多用する。
11. 適量の抗酸化サプリメントを摂取する。
12. 緑黄色野菜、果物を摂取する。
13. 白米から玄米に代える。精製された穀物から未精製穀物にする。
14. 脂肪分の摂取を控える。
15. トマト、ジャガイモを摂取する。
16. 毎日体重測定。体重コントロールをする。
17. 規則正しい生活をする。
18. 1日1.5リットル以上の浄水された水を飲む。排尿をする。
19. 湯船に入る。
20. 禁煙。
21. 飲酒は1日1合までとする。
22. 睡眠を7~8時間として規則正しい生活をする。
23. くよくよしない。
24. お茶を飲む。

今回は、糖化ストレス、酸化ストレスに加えて、脂肪毒性についても言及し、静かに体を蝕む元凶について解説しました。気づかないうちに進行し、病気と診断された時には、すでに長い年月が経過している場合もあります。

好きなものをたくさん食べても、痛くもかゆくもないどころか、満足感が得られます。そこに落とし穴があります。飽食の時代と言われる現代だからこそ、食に悩まされる食苦悩の時代です。

糖化ストレス、酸化ストレス、脂肪毒性などの害は、上述のように洗練された食知識から避けることができます。今日から、読者はそれらを回避できると思います。日々簡単にできることから、知人、友人、そして大切な家族に勧めて下さい。

プロフィール
平良 茂(たいら しげる)氏

ハートフルクリニック院長

平良 茂(たいら しげる)

平成元年琉球大学医学部卒業 医療法人白寿会理事長、ハートフルクリニック院長、 日本抗加齢医学会専門医、点滴療法研究会ボードメンバー、日本臨床自然療法研究会幹事、日本サプリメント評議会評議員、日本臨床自由診療研究会会長など。
積極的に自由診療を治療に取り入れ多くの臨床例を持つ。その独自の手法を全国の医師に共有すべく、日本臨床自由診療研究会を主宰し啓蒙活動を行っている。

<著書>
「病気にならない体づくり」「末期ガン克服への挑戦」「サプリメント図鑑」など。

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