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健康寿命を延ばす、3アクション

適切な食事に運動に禁煙。現代人の健康管理、とくに生活習慣病の予防のためには欠かせないアクションです。今回の「温故知新」では、厚生労働省が2月17日より開始した、健康寿命を延ばすための「Smart Life Project(スマート ライフ プロジェクト)」の概要をご紹介いたします。

「適度な運動」「適切な食生活」「禁煙」で健康寿命を延ばす

平成22年11月、厚生労働省は「平成20年度国民医療費」を発表しました。それによると、国民医療費は34兆8084億円で、対前年では2.0%増となっています。
国民医療費は年々高騰する一方で、今後さらに高齢者や要介護人口の増加を考えると、何か抜本的な対策を講じないかぎり、高騰に歯止めをかけることは困難な状況です。

そこで、厚生労働省では、対策の一つとして、健康寿命を延ばすことを呼びかける、「Smart Life Project(スマート ライフ プロジェクト)」を立ち上げ、2月17日より、賛同する企業・団体の登録受け付けを開始しました。

健康寿命というのは、「日常的に介護を必要としないで自立した生活ができる生存期間」と定義していますが、そのために、まず生活習慣の改善を行うことが必要であるとし、Smart Walk「適度な運動」、Smart Eat「適切な食生活」、Smart Breath「禁煙」の3つのアクションを提案しています。

厚生労働省では、同プロジェクトに賛同する企業・団体の社員や関係者に、健康づくりへの意識を高めてもらうためロゴマークや社内用ポスターで啓発していく方針です。

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「Smart Life Project」が提案する3つのアクションは以下のようなことです。
1)「適度な運動」~毎日10分の運動を。例えば、通勤時に苦しくならない程度
の早歩き。
2)「適切な食生活」~日本人は1日およそ250gの野菜を摂っていますが、これ
にプラス100gの野菜を。そして、朝食をしっかり摂る。
3)「禁煙」~喫煙は健康寿命を縮める要因となります。

もう少し、それらの効用についてご紹介しましょう。
1)「適度な運動」については、ウーキングのような軽い運動の薦めということです。毎日10分程度の散歩でも基礎代謝を高め、健康に良い影響をもたらします。

ーキングは手軽にできる健康法ですが、1日30分からのウーキングは、糖や脂質のエネルギー代謝を高め、肥満や糖尿病の改善にも役立ちます。
ハーバード大の研究チームが、40~65才までの女性70,102人を対象とした心臓病とガンの調査データ(Nurses’ Health Study )について1986年から8年間分析したところ、1日1時間、少なくとも30分の足早のウーキングは成人型糖尿病のリスクを減少させることが判ったと報告しています。

報告によると、調査当初は健康体であったが、その後、糖尿病と診断された1,419人を分析したところ、運動時間が週21.7時間以上の女性は週2時間の女性と比べ、成人型糖尿病の発症リスクが46%も少ないことが判ったといいます。

2)「適切な食生活」については、日本人は1日およそ250gの野菜を摂っていますが、350gの摂食を薦めています。

アメリカでは、90年代に入り、生活習慣病やガン予防のために、米国立ガン研究所を中心に、健康・医療の公共機関や民間の食品製造業者らが協力し、毎日野菜5皿分(350g)と果物200gの摂食を目標とした、「5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)」運動を展開しますが、国民に野菜・果物の摂食を積極的に呼びかけたことが、ガン抑止に繋がったといわれています。
日本でもアメリカに倣い、2002年7月にファイブ・ア・デイ協会を設立、野菜・果物の消費啓発活動を行っています。

Smart Walk「適度な運動」、Smart Eat「適切な食生活」、Smart Breath「禁煙」。この3つをスローガンに、自分の健康は自分で守ることに努め、健康寿命をさらに延ばしたいものです。