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いのちのエネルギーを高めるために

掲載6

代替療法と西洋医学

代替療法は、1990年代の初頭に欧米で立ち上がってきたものですが、これは西洋医学が人々のニーズにちゃんと応えていないからで、西洋医学がいくら進歩しても治りにくい病気はあるわけです。

がんだけでなく、いろんな変性疾患にしてもアトピーにしても、膠原病にしても、同じことが言えます。それで、西洋医学を信用しないわけではないのですが、足りないところが明らかに分かった以上、他のところに目を向けるというのは自然な見方です。

代替療法とは、西洋医学以外のすべてについていいますので、中国医学もインドのアーユルヴェーダもホメオパシーもシュタイナー医学も、みんな入ってきます。サプリメントも入ってきます。

西洋医学が体を中心に診ていくのに対して、代替療法は、多かれ少なかれ心と命が対象に含まれています。心とか命については、まだ科学的に十分な裏づけができていませんから、そこにアプローチする代替療法にエビデンスが伴うわけはないのです。

ですから、エビデンスを少しでもつけていく努力はしていかなければなりませんが、だからと言って卑下することはありません。エビデンスのない分は、直観のようなもので捉えていけばいいわけです。

西洋医学にはエビデンスはちゃんとあるわけですから、西洋医学側は、「エビデンスのあることは私たちがやりましょう、でもエビデンスがなくても代替療法も可能性はあるからやってください」と、懐を深くすればいいのです。

一方、代替療法側も、「足りないところ、わからないところはあります」といった謙虚さをもってお互いが歩み寄ると、患者さんは幸せになれます。反目し合っていても、足を引っ張り合ってもどうしようもありません。

両陣営が互いに手を差しのべて、その中に患者さんを置く。これからはそうなっていかなくてはいけません。

プロフィール
帯津 良一(おびつ りょういち)氏

帯津三敬病院 名誉院長

帯津 良一(おびつ りょういち)

1936年埼玉県に生まれる。61年東京大学医学部卒業。東京大学病院第三外科、共立蒲原総合病院外科、都立駒込病院外科を経て82年帯津三敬病院を設立。院長。
ホリスティックなアプローチによるがん治療を実践。2000年、「楊名時太極拳21世紀養生塾」を設立し、塾頭に。2001年、帯津三敬病院名誉院長。現在、NPO法人日本ホリスティック医学協会会長、調和道協会会長、楊名時太極拳21世紀養生塾主宰、日本ホメオパシー医学会理事長などを兼務。

<主な著書等> 『いのちの場と医療』(春秋社)、『気と呼吸法』(春秋社)、『気功的人間になりませんか』(風雲舎)、『がんになったとき真っ先に読む本』(草思社)、『身近な人がガンになったとき何をなすべきか』(講談社)、『ガンを治す大辞典』(二見書房)他多数。

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