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免疫が機能するために欠かせない要素

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血流が悪くなる本当の理由

“免疫”という言葉を一般の方が耳にするのは皆無に等しい1970年代に私は生まれました。それに対し、昨今は“免疫”という言葉を耳にしたことのない人を探すほうが難しいくらい、免疫の話題で溢れる時代となりました。そして、免疫の分野でノーベル賞を受賞する研究者が続々と登場するほど、現在はいわば「免疫ブーム」の状態です。
どのような理由であれ、免疫の大切さが世界中の人々に認知されていくこと自体は無論、私たち人類が健全な毎日を守るためには必須でしょう。ですが、免疫のはたらきが「何によって営まれているのか?」ということの根本に、あまり目を向けられていない気がします。つまり、私たちの免疫が機能するために、欠かせない要素があるということです。その要素とは何でしょうか?

それは、“血流”です。なぜなら、自分自身が自分自身で病気を防いだり、治したりするのを助ける“免疫細胞”は主に血液内に存在し、血流に乗って全身を巡回(パトロール)しているからです。したがって、免疫細胞を効率的に活かすためには、血流を良くすることが大切だということに気付かされます。にもかかわらず、現代人はライフスタイル等の変化による栄養・睡眠・運動不足により、血流が悪くなる危険にさらされています。健康診断での異常や体調不良が一切ない方でも、病気から身体を守る免疫細胞たちは、主に血流に乗って全身を助けています。ですから、すべての人にとって血流を良くすることは、健やかな毎日のために欠かせないのです。では、血流が悪くなる本当の理由とは一体、何なのでしょう?

それは、『くう・ねる・あそぶ』…つまり、血流を良くするための食事(栄養)・睡眠・運動(排泄)ができていないからでしょう。そして、下記に挙げる3つの状態が存在するからであるといえます。

①「血がつくれない」…主に栄養不足で起こる状態
②「血が足りない」…主に睡眠不足で起こる状態
③「血が流れない」…主に運動不足で起こる状態

なお、血流の悪化は①→②→③の順番で起こります。まず、血をつくることができないために血が足りなくなり、足りなくなるために血が流れなくなるのです。ということは、血流を良くしたいのであれば、原則として食事(栄養)→睡眠→運動(排泄)の順番で改善に取り組んでいくのが肝要であることに気付くでしょう。次回以降、これらの詳細と解決策について紹介していきます。

【参考文献:血流がすべて解決する/堀江昭佳・著】

プロフィール
野口 勇人(のぐち はやと) 氏

野口基礎医療クリニック 院長
内科医・産業医

野口 勇人(のぐち はやと)

2003年に日本大学医学部を卒業。研修医時代にオーストラリアの薬物リハビリテーション施設へ留学。そこで病の真の原因と免疫、栄養の大切さを学ぶ。帰国後、首都圏内の民間病院・クリニックで総合的かつ根本的なケアに関する医療に従事する傍ら、予防医学やセルフ・ケアをテーマとした各種講演活動および動画出演、特別養護老人ホームの産業医活動、被災地ボランティア活動等を展開している。

バックナンバー

免疫が機能するために欠かせない要素

・掲載3 「血がつくれない」後編

・掲載2 「血がつくれない」前編

・掲載1 血流が悪くなる本当の理由

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