vol.169—2017年9月号

vol.169—2017年9月号

今月のトピックス

■大和薬品最新情報
◎ Medipharm Expo 2017

■健康な生活のための食生活、栄養と運動
7)プロバイオティクスは「微生物叢―腸―脳」の関係の調整に有用か?
John E. Lewis先生 (マイアミ大学)
慢性疾患の主な原因の1つは、慢性的な全身性炎症による影響です。この炎症は、腸や胃の中における私たちと細菌との共存共生関係を大規模に破壊してしまっています。今回は、健康と腸内細菌についてお話しします。

■ワールドヘルスレポート
運動は大切、でも楽しく適度に?
近年、健康管理の一環として運動の大切さが注目を集めています。しかし、過度の激しい運動や「自分は運動不足」と考えすぎることは、かえって健康に良くないことも指摘されています。

■健康豆知識 健康の温故知新
92)生活習慣病を予防するために
近年、社会の高齢化、不規則な生活習慣、他の様々な疾患との関連から生活習慣病は大きな関心を集めています。今回は、国立国際医療研究センターで実施されている「生活習慣病教室」の講義内容を元に、生活習慣病とその予防についてお話しします。

気になる旬の食材

菊花

古来より延命長寿の花として知られる菊は、観賞だけでなく食用や薬用としても用いられています。白菊や黄菊などの花を陰干しにしたものは、鎮痛・解熱などの生薬にも配合されています。近年の研究では、菊花には抗病原体作用や毛細血管抵抗力増強作用が、また野菊花には降圧作用や抗菌・抗ウイルス作用が報告されています。中医薬学では、熱を冷まし、老廃物を排出して毒素を解毒し、炎症を抑えて腫物をとり、血の巡りを良くするとされており、風邪や発熱、熱による頭痛やのぼせ、高血圧などに有効とされています。また、眼精疲労や充血、かすみ目に効果があるクサンテノンという成分を含んでいるため、パソコンやスマホ、テレビなどで目を酷使する現代人には望ましい食材と言えるでしょう。
中国でよく飲まれている菊花茶は、手軽に菊花の薬効を得ることができます。疲れ目、かすみ目などが気になる場合は、毎日の一服を習慣にするといいでしょう。黒砂糖やはちみつを加えると飲みやすくなります。菊花の酢の物は秋らしい副菜で、菊の花をさっぱりと美味しくいただくことができます。酢を加えた熱湯で菊花の花びらを湯がいてあく抜きをし、三杯酢であえます。紫の菊花や黄菊を混ぜると色合いも美しく、食卓に華やかさを添えてくれます。青菜やきのことごま和えにすると、秋らしく、いろいろな栄養をバランスよくとることができる一品になります。菊花は幅広い薬効を持つ優れた食材です。ぜひ、普段の食事にとりいれてみてください。

今月も最後まで「e-健康かわら版」をお読みいただきましてありがとうございました。今後も充実した健康お役立ち情報をお伝えするよう企画してまいりますので、宜しくお願い申し上げます。皆様からのご意見・ご感想をお待ちしています。
次回の「e-健康かわら版」は10月17日頃配信予定です。

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